関係を巻き戻すには【stym】

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貴方side




先「ごめんなさい。鍵閉めお願いしてもいいかしら？会議があって。」

『分かりました』

鍵閉めっていっても窓とか全部閉めるだけなんだけどね

『るぅとくん、そっち終わっ… る「少しだけ聞いて貰えますか？」



窓が少し開いて、運動部の声が聞こえてくる
ずーっと細くてさらさらな綺麗なるぅとくんの髪がなびく。

こちらを真っ直ぐ見つめて立つるぅとくんはどこか、消えてしまいそうに、儚く笑っている。



















る「ぼく、ころちゃんが好きなんです。もちろん…恋愛的な意味で」






何も反応できなかった。
心のどこかで気づいてた気がする、だけどそれを見て見ぬふりしてた。

保健室でころんくんの名前を呼ぶるぅとくんは
辛そうで、苦しそうで、自分の気持ちを信じたくなくて、抗ってた。

違う、違う、と自分を追い詰めてた。

それを認めて、告げてくれた。





『るぅとくん、よく頑張ったね。』




その言葉を言った瞬間、

るぅとくんの顔は歪み、
これまでの我慢が限界を迎えたようにして涙が溢れた


る「ぼくっ、ごめんなさっ…」


『大丈夫。普通のことだよ。人を好きになっちゃうのは、たまたま良いところを沢山見つけちゃったのがころんくんだっただけなんだから。』


誰にも言えず、ずっと苦しんでた。
なのに、人の事気にして1人閉じ籠って…




『るぅとくんは頑張ったよ。もう1人で悩まないで？ね？』



















る「…ありがとう」

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