LOVE SONG ［ Sho ］ (ページ22)

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紫耀Side

運動会練習が始まって少し経った。

二人三脚の練習

皆は校庭で頑張ってるけど

俺と夏海は中庭で。

中庭の方が絶対楽じゃん、ってなって

先生に必死に頼んでOKもらった。笑

でもやっぱり

「「 1 . 2 . 1...ストップストップ！！」」

前に言ってた通り、相性悪いんかなぁ。笑

うまく走れない。

夏海「ほんとにごめん、わたしのせいで…」

今にも泣き出しそうな夏海。

紫耀「一旦座ろか」

夏海「うん…」

足首の紐をほどいて

近くのベンチに2人並んで座る。

夏海「わたし、運動神経悪いし

全然紫耀についていけなくて…」

黙って夏海の話を聞いて頷く。

頭の中では「そんなことないやん」なんて返してるけど

こういう時って口出ししないほうがいいとおもうし。

夏海「それにわたし最初生意気なこと言ってたじゃん」

紫耀「え？なんて言ってた？」

夏海「海人とが良かったって」

紫耀「ああ言ってた」

夏海「だけどほんとは廉とやりたかったし…」

その言葉にビクっと反応する。

夏海は…

廉が好きってこと？

なんか、知っちゃいけないことまで知った気分。。

でも、

違う人とやりたかったって気持ちは

俺も一緒やし。

気付くと俺は

夏海の頭を撫でていた

紫耀「俺、勝ち負けなんて気にしてへんし

とりあえず楽しくできればええんちゃう？」

顔を上げて驚いた顔で俺を見る夏海。

紫耀「それに俺もAとやりたかったし」

ニコって笑ってそういうと

夏海にも笑顔が戻った。

紫耀「そろそろ練習始めようや！」

夏海「あ、あれ…」

夏海が指差した先には

全速力で廊下を走るA

後ろから廉が追いかけてる

紫耀「なんやあれ、鬼ごっこか？」

夏海「仲良いね～あの2人」

2人で顔を見合わせて笑って

俺らは練習を再開した。