【111】・他愛も無い会話。 ページ45
『Aside』
午後の13時過ぎになり、お昼ご飯を食べに食事処へ行く従業員の姿がちらほらと見える。
私は宿帳を確認しながら、作業していた。
八鳳「A。アンタ、ご飯食べに行かないの?」
作業してる私に八鳳さんが声を掛けた。
A「すみません、先に食べちゃってて」
八鳳「午後に何か予定あったっけ?」
A「この後、大王様に作ってあるデザートを部屋に運ばないとなので」
ナツメちゃん達と、お昼ご飯を食べ終わった頃かなと思って作業が終わったら作ろうと決めていた。
八鳳「あ〜、朝の時に約束してたやつか」
A「はい」
宿帳を読み終わり、ちょっとだけ八鳳さんと話す。
八鳳「何作ったの?」
A「りんご飴を一口大にカットして、少しアレンジしたものを作ったんですよ。その上から生クリームとアイスクリームをトッピングしました」
興味を持った顔の八鳳さんは相槌を打つ。
八鳳「りんご飴だけで、そんなアレンジ出来るんだ」
A「簡単なものですよ。いつも私が作ってるやつと比べたら雑になっちゃいましたし」
八鳳「たまには簡単なデザートでも良いんじゃない?毎回毎回、Aって凄いの作るから驚く」
残った林檎を使い、簡単なミニアップルパイを作ってアキノリ君とトウマ君とカイラさんにあげる。
ナツメちゃんには、余ってた苺でストロベリーパイをあげようと考えていた。
A「八鳳さん達にも何個か作ったので、良かったら後で食べてください」
八鳳「じゃ、皆にも言っとく。ありがとう」
そう言った八鳳さんは、仲居さん達と一緒に食事処へ行った。
A「(午後の仕事が始まるまで結構、時間あるから休憩がてら少し話そうかな)」
片付けてから調理場へ行って、作ったデザートを持ち皆の部屋を順に回って運んだ。
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作者名:カナミ | 作成日時:2024年2月7日 19時