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【96】・襲いたい気持ちと理性。※軽め(R表現) ページ30

『エンマside』
キスする度、身体をビクつかせるAが愛おしい。

エンマ「俺のこと好きか?」
A「好きだよ////」

首に腕を回され、Aは物欲しそうな瞳で俺のことを見ていた。

A「もっとして欲しい....」
エンマ「そうしてやりたいところだが、酔った状態のお前に無理はさせたく無い」

今も足元をフラつかせて、立っているのも儘ならない様子だ。
甘えてくるAをベッドの方に移動させて、俺は水を取りに行く。

エンマ「一旦、水飲め。お前の酔いが醒めたら、続きしてやる」

このままだと、俺の理性も限界になってくる。
そんな事も知らず、無防備な顔のAは甘えた口調でこう言った。

A「エンマが口移しで私に飲ませて...?」

潤んだ瞳で上目遣いをして、そう強請ってきた。

エンマ「(諦めてくれそうに無いな)」

仕方無く、俺は自身の口に水を含んでAとの距離を近くする。

A「んっ////」

含んだ水を飲み込ませた後、そのまま舌を入れて深く口付ける。

A「はッぁ...まって....////」

勿論、待つ気なんて無い俺は逃げようとしてるAの後頭部を押さえ上顎を舌で軽く刺激する。
初めてしたが、意外にも反応が良い。

エンマ「上顎攻められるの苦手か?」
A「ッ分からない////」

潤んだ瞳から涙目に変わっていて、さらに俺の欲望を掻き立てる。

エンマ「(今すぐ襲いてぇ....)」

けど、そろそろ戻らないとカイラに文句を言われると思い何とか耐えてAを離す。

A「エンマ....?」
エンマ「続きは酔いが醒めたらって言ったろ。此処で少し休んでろ」

俺の言った事に、Aは拗ねた様子で口を尖らせる。

エンマ「そんな顔してもダメだ。俺はカイラ達の所に戻るから、好きなように過ごせ」

頭を撫でてやれば、渋々と言った感じで頷いた。

A「...早く戻って来てね」
エンマ「あぁ、成る可く早めに戻って来る。それまで良い子で待ってろよ」

Aの頬にキスをして、部屋を出る。
冷静さを取り戻し、カイラ達が居る場所に戻った。


カイラ「Aの様子はどうだ?」
エンマ「相当酔ってた。今は部屋で休ませてる」

隣にAが居なくなった事で、少し退屈になった俺はカイラの所へ行き色々と話し合っていた。

【97】・宴の終わり。→←【95】・可愛いの一言に尽きる。



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作者名:カナミ | 作成日時:2024年2月7日 19時

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