【41】・お似合いな二人。 ページ43
『Noside』
止める気の無いエンマ大王は、さらに距離を詰めてAの頬を軽く撫でる。
エンマ「顔真っ赤だな、照れてるのか?」
A「違いますからっ!調子に乗り過ぎですよ!」
プイっと顔を背けてるAのお怒りな様子に、反省よりも愛おしさの方が勝ってしまっているエンマ大王。
(人前で、彼女の可愛さに悶えるのは滅多にない事)
A「ほら、離れてください!」
エンマ「何でだよ、このままでも良いだろ?」
A「良い訳無いです!離れてくださいって!」
“仕方ない”と言って、エンマ大王が離れるとAは恥ずかしさでどうにかなりそうだった。
そして、イチャつく二人を目の当たりにしたアキノリ達はポカンとしていた。
だけど、ナツメだけは興味津々と言わんばかりに目を輝かせる。
ナツメ「エンマ様とAさんって、凄くお合いですよね!」
A「えっ?!」
エンマ「そう見えるか?」
お似合いという言葉に、エンマ大王は嬉しそうにする。
ナツメ「はい!」
純粋無垢な笑顔で言われ、Aはナツメに対して強く言えなかった。
その代わり、浮かれてるエンマ大王を一瞬だけ般若の如く睨み付ける。
エンマ「可愛い顔が台無しになるぞ」
A「大王様は黙っててください」
エンマ「俺だけ当たり強いな」
好きな子ほど意地悪したくなる様な感じで、Aが恥ずかしがる事をわざとするエンマ大王なのだ。
ナツメ「(エンマ様とAさん、本当に仲の良い夫婦みたい)」
二人の関係が気になっていたナツメだが、何となく察したのであった。
【42】→続き(※ギャグっぽい)→←【40】・デザートを召し上がれ。
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作者名:カナミ | 作成日時:2023年11月17日 1時