【26】・可愛過ぎるから。 ページ28
『Aside』
待ち合わせ場所に着いて、先に来ていたエンマに声を掛ける。
A「お待たせ」
後ろを振り返ったエンマは、私を見るや否や目を見開かせて固まってしまった。
A「(もしかして、似合ってないのかな....?)エンマ?」
名前を呼び掛けると、我に返ったのか普段のように戻った。
エンマ「あぁ...悪い....」
歯切れの悪い返事をしたかと思えば、何故か目を合わせてくれない。
様子がおかしいと思いつつ、我儘だけど折角頑張ってお洒落してきたのに何も言ってくれない彼に少しムッとなる。
A「似合ってないなら、ちゃんと言って欲しいよ....」
そんな事を口走った瞬間、腕を引かれてエンマに抱き締められた。
エンマ「凄ぇ似合ってる。可愛過ぎて、直視出来ないくらいにな」
A「本当に....?」
エンマ「似合ってるって言ってるだろ?なんなら、分かるまで何度でも言ってやるよ」
変なスイッチが入ってしまい、ずっと“可愛い”とか
“好きだ”と言われ続ける。
A「も、もういい....分かったから////」
私が降参すると、エンマの変なスイッチも切れて漸く終わった。
エンマ「残念。このまま部屋に戻って襲おうと思ってたんだけどな」
意地悪な笑みを浮かべているドSな大王様。
A「ちょっと!」
エンマ「冗談だから、そんな怒るなよ」
そして、エンマに手を繋がれた私は心音がバクバクと鳴る中でデートへ向かった。
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作者名:カナミ | 作成日時:2023年11月17日 1時