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「「「「…」」」」
ハッ!?気まず!!
私たちが黙っている理由は、さっきまでここにいなかった彼、そうくんが原因である。私たちが談笑していた時、偶然にもそうくんがやってきた。
『っあ、そうくん偶然〜』
『おう。A、そういや埋め合わせっていつしてくれるんでィ?』
『へっ!?いつでもいいよ?』
『んじゃ、今で』
『えっ!?えっ!?』
という訳である。そうくんは高杉の隣に座ったままジュースを飲んでいて、高杉は肘をついて窓を見ている。神威くんはどうにかしろと言わんばかりに私の足を踏む。それに戸惑う私。
「そ、そうくん何か頼む?奢るよ?埋め合わせだから」
「じゃあポテトもらいまさァ」
「あっ、俺も俺も〜」
「俺ァコーラ追加だ」
「アンタらの分は頼まないよブァーカ!!」
そう言うと高杉からはお馴染みのチョップ、神威くんからは笑顔の圧力を食らったため、渋々店員さんを呼んで頼んだ。
「A流石だね。流石俺たちの親友」
「えへ、そんなに言われると照れるな〜」
「チョロすぎねェか」
「ハァ!?んなことないわ!」
そんな言い合いをしている私たちを驚いたように見るそうくん。つまらないのかな、と思い「ご、ごめんそうくん、つまらないよね、あはは」と言う。
「や、こんなA初めてみたモンで」
「でしょ〜?何せ俺たちはしんゆ…」
「ますます好きになりやした」
「…………え?」
間抜けな声を出す私をギョッとしたような顔で見る神威くん。驚き、そうくんを凝視する高杉と私。
そうくんは3秒くらい経ったあと、顔をボボボッと赤くし、「帰りまさァ」と言って去っていった。
「お待たせいたしました〜、ポテトとコーラです」
「………アッ、アリガトウゴザイマス」
神威くんが先に我に返り、返事をしてくれた。その2秒後、私が「ハァァァァァァアアア!!!!?」と大声で叫んだのは言うまでもない。
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ミズキ(プロフ) - 亜水さん» わかります。。この小説は私の憧れを詰め込んでます笑 (2019年9月8日 8時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - いいなー、こんな日常。ふとしたところで幸せを感じそう。 (2019年9月7日 23時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!亀更新ですが応援してくださると嬉しいです、!(><) (2019年8月16日 19時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とっても面白いこの作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミズキ | 作成日時:2019年4月7日 20時