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高杉side
体育祭、丁度リレーの入場口に並んでる時だった。
「…高杉」
「……なんだ、殴られに来たのかァ?」
冗談交じりに言う。ほんのジョークだったのだが、奴は本気にしたらしい。「…殴って貰えるなら殴ってほしいぜィ」と言った。
ソイツは有名なポーカーフェイスを崩し、落ち込んでいるように見えた。さっきの一件で反省しているのか、俺は相当の報いだと思った。
「お前、謝るつもりはねェのか?アイツ相当落ち込んでたぞ」
「謝れるモンならとっくに謝ってらァ」
「じゃあ謝ればいいだろーが」
「アイツの涙を見ちまった以上、俺はアイツとは関われねェ」
「ンなことねェだろ、それにアイツはお前のこと憎んじゃいねェ」
立て続けに俺が弁解しようとすると、その言葉を遮ってソイツは言った。好きなんだと。
コイツが、アイツを?
そうとすれば今までコイツが突っかかってきた訳も分かる。嫉妬していたんだ。俺に。俺たちに。
「なァ、お前ェはアイツと付き合ってんのかィ」
「…いいや、俺達は親友だ」
「それ以上でも以下でもねェよ」と言うとアイツは情けない顔を見せる。その時に思った、コイツは本気で愛しているんだと。
「…情けねェ顔してんな」
俺はそれだけ言うとソイツの顔を見ないまま前を向いた。
胸の痛みにも気づかないまま。
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ミズキ(プロフ) - 亜水さん» わかります。。この小説は私の憧れを詰め込んでます笑 (2019年9月8日 8時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - いいなー、こんな日常。ふとしたところで幸せを感じそう。 (2019年9月7日 23時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!亀更新ですが応援してくださると嬉しいです、!(><) (2019年8月16日 19時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とっても面白いこの作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミズキ | 作成日時:2019年4月7日 20時