18 ページ19
.
「前は違ったかもしれねェがな、今コイツと1番仲がいいのは俺達だ。それに口挟んでくんじゃねェよ」
「…高杉、」
「お前ェの言い方からすりゃァ、コイツは俺達といちゃいけねェって受け取れるが、コイツはすきで俺達の所にいンだ」
「…高杉!!」
そう私を庇ってくれる彼の名を叫び、「もう行こう?」と言う。横で神威くんはジロっとそうくんのことを見ているが、これ以上事を大きくしたくない。
「A…」
後ろでそうくんが私の名前を呼んだのが聞こえたが、聞こえないふりをした。
「ったく、何なのアイツ。俺達の友情に口挟むなんてさ」
「おいA、大丈夫か」
「…だいじょ、ぶ」
私の泣きそうな顔を見て、高杉と神威くんはげんなりした顔になる。2人によると泣いた私はとてつもなく面倒くさいらしい。
「よしよーし、A。偉かったねお兄ちゃんが何か買ってあげようか」
「神威ぐゥゥゥん!!」
「おい神威」
「うわ。泣くとは思わないじゃん」
「お前ら聞こえてんだよ!」と2人を交互に指差しながら泣き叫ぶ。それに高杉はため息を吐き、神威くんは私の不細工な顔を見て大爆笑している。
「次昼休憩でよかったな。クラスの奴らにその面見せらんねェだろ」
「…あ、ほんどうだ」
「ぷぷ、A。その間抜けな顔から鼻水出てるよ?ブフ」
「神威くん何なのアンタ」
こんな酷いことばかり言ってくるが「まァまァ落ち着いてよ。俺がなんか買ってきてあげるからさ」と優しい神威くん。そういう所は本当に好きだ。
「んじゃ、ファ〇チキがいいです」
「俺ァおにぎりでいい」
「了解〜」そう言い神威くんはコンビニへ行ってくれた。高杉と二人きりになったので私は高杉に「庇ってくれてありがとう」と言う。
「あれはいくらなんでも酷すぎだ」
「本当だよね…私ビッチなんてはじめて言われた…」
「俺が言ってるのはそこじゃァねェんだけどな」
「でもありがとう高杉。キュンとした」
「お前ェは何があっても相変わらずだな」
「そう?」
「まァ、そこがいいんだがな」
「え?なんて?」
「何でもねェよ」
.
62人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミズキ(プロフ) - 亜水さん» わかります。。この小説は私の憧れを詰め込んでます笑 (2019年9月8日 8時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - いいなー、こんな日常。ふとしたところで幸せを感じそう。 (2019年9月7日 23時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!亀更新ですが応援してくださると嬉しいです、!(><) (2019年8月16日 19時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とっても面白いこの作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミズキ | 作成日時:2019年4月7日 20時