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お昼休みがそろそろ終わる頃。さすがにすることがなくなってきた。
「俺ァ帰るが、お前はどうする」
「まじで?んーじゃあ授業出ようかな」
「そうか。んじゃ、行くぞ」
「はーーい」
高杉が帰ると暇中の暇になるので、授業に出ることにした。多分国語だったはずだ。
途中まで一緒に歩く。高杉が帰るの、少し嫌だったりする。
「また明日な、A」
「はうぅ!ちょっと待って今のキュンとした!!」
「…気色悪ィ」
「引かないでお願い!」
冷めた目をした後、私に背を向けて階段を下っていく高杉。「高杉ィィィィィ!!引かないでェェェ!!私たち親友じゃん!!ほら、ベストフレンド!!」と叫んでいる私に「うるせェよ」と笑い、したから飴ちゃんを投げてくれる。そして、また背を向けたまま手を上げて帰っていった。
「あ、ぶどう味だ!」
「なーにが?Aチャン」
「あっ、銀八さん」
「やっと授業出る気になったか、あと銀八さんってのやめろ」と教科書で私の頭を叩く銀八さんこと私の担任。さっき叩いたとき教科書の角が当たって地味に痛い。
「高杉に飴ちゃんもらったの」
「お前くらいだわ。高杉とこんなボケかましてんの」
「銀八さんもじゃん」
「まァ、アイツもお前のこと信用してんだろうな」
そう言って銀八さんはニヤッと笑いながら私の頭を撫でる。久々に銀八さんと喋って少し嬉しかった。
「銀八さん、今からの国語はちゃんと受けるよ!!」
「じゃあチャイム鳴るまでに席座ってろよ〜」
「任せて!!やればできる子!それが春川A!!」
「…元気だなお前」
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ミズキ(プロフ) - 亜水さん» わかります。。この小説は私の憧れを詰め込んでます笑 (2019年9月8日 8時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - いいなー、こんな日常。ふとしたところで幸せを感じそう。 (2019年9月7日 23時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!亀更新ですが応援してくださると嬉しいです、!(><) (2019年8月16日 19時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とっても面白いこの作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミズキ | 作成日時:2019年4月7日 20時