検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:132,043 hit

八十六話 ずっと友達編2 ページ41

山田三郎side

ああああ、僕は勢いに任せて一体何をしてるんだ!!(汗)

Aさんも困ってるじゃないか…。

「三郎さん…」

Aさんはじっ、と僕の目を見てからにこりと微笑んだ。

「ありがとう、ございます(汗)私、何だか気を遣わせちゃったみたいですね、すいません…。」

三郎「いや、僕はそんな…」

「三郎さん、とても優しいんですね。」

否定した僕を遮るように、申し訳なさそうに目を細めて笑う。

そのとき、ピロン、と無機質な機械音が鳴った。


三郎「……?」


「今のって……、三郎さんのスマートフォンの音じゃないですか?」

一度Aさんから離れ、学生用鞄からスマートフォンを出す。

横についた電源をカチリ、と押してみると……。


『二郎』

と、電話ではなくメッセージの差し出し人が表示されていた。


なんだ、このときに。
一体何の用なんだ。

僕と二郎はすこぶる仲が悪い。自負してるので、メッセージのやり取りも少ない。


三郎「…あの。」

「あっ、ど、どうぞ。私なら気にしないで下さい。」

メッセージを今ここでやり取りしていいか、Aさんに目を向けると、察したように彼女は後ろへ少し下がった。


三郎「……。」


『from二郎

おい三郎、今すぐAさんから離れろ。』


三郎「……は?」

最初に来た文面に頭を傾げた。
離れろ……って、何をいってんだこいつ。

意味が解らなすぎる。

するとまた、ピロン、と二郎の表記が現れた。

『from二郎

ワリイ言葉足らずだったわ。

Aさん自体が危険な訳じゃねーけど、交遊関係を調べて解った事があるんだよ。

兄ちゃんと合流したから聞いたんだけど、Aさんには会えたか?

会えたら、Aさんのスマートフォンで飴村乱数の連絡先を確認しろ。確かめたいことがある。』

三郎「それが人に物を頼む態度かよ…。」

何が何だかと呆れたが、文面からかなり緊急であるのが伝わってきた。

仕方なく、僕はAさんにスマートフォンを触る許可を頂いた。

「スマートフォン?いいですよ。」

三郎「すいません、ちょっと確認したいらしくて。」

Aさんのスマートフォンを素早く操作し、
連絡先を開いた。
スクロールをして、飴村乱数のAを探す。


三郎「飴村乱数、飴村乱数……





え?」


「ど、どうしたんですか?」

僕の声に反応して横からAさんは覗き込んだ。


三郎「Aさん、飴村乱数の番号、



着信拒否になってますよ。」

八十七話 ずっと友達編3→←八十五話 ずっと友達編1(訂正)



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (154 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
363人がお気に入り
設定タグ:ヒプノシスマイク , 飴村乱数 , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪ん娘☆ミ | 作成日時:2018年9月18日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。