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「皆が皆信頼してくれるわけじゃない」 ページ3

「…ありがとう,貴女のような人がいて助かりました………準備を済ませてください,こちらも手続きを始めるので」

という声で目をさました,そういえば寝ていたことを忘れていた。

歯磨き,持ち物,食事,インターネットを繋ぐもの,スマホ,パーカーなど…準備を済ませていく。

何を持ってっていいのか,持って行ったらダメなのか…という話は話していなかったのでいいと思う,多分…。

そうこうしているうちに,お迎えがきたらしい。
また声が響く…

「…何を持って行っても自由ですよ,あとインターネットは繋げておきました…,あくまでも貴女はこの世界の住民なので…使えないとダメですもんね」

"この世界の住民"
そういった,あくまでも刀剣乱舞の世界とは違うということを後押しするかのように。

「あ,何持っていってもいいのか…」

なんてのんきなことをいいつつもそうかんがえていた。

「ええ,あくまでも貴女の自由ですから」

そういって微笑んだ…気がする。

……顔はわからないから,気がするだけなんだけれど。

「さて,準備ができたようですね……では,行ってらっしゃいませ。………どうかお助けください」

そういって眩い光に包まれたのだ。

…これが今までの事,一度に結構おきて少し混乱しているが,まあそんなことは今はどうでもいい。

まわりの刀剣男子達のことを考えないといけないんだ。俺の役目は助けること,

と,一人で葛藤していると一人の子が話しかけてきた。

「…あの,あなたがあたらしいあるじさんですか?」

その声は不安そうに,それでいて安心したような声でそう聞いてきた。

「…ああ,うんそうだよ…,君は…?」

「やっぱり,そうだったんですね…。ぼくはいまのつるぎです!」

今剣…,彼はそう答えた。
義経の守刀,の子だったよね,奇跡的に俺の本丸にはいなかった子なんだよ…

「よろしくね,今剣……ああ俺は紅,とりあえずはそれでいいかな…?」

名前を言うかどうかは迷ったがとりあえず苗字だけ,にする。

今剣の視線はやっぱり不安そうで,仲良くしてくれても信頼してくれるわけじゃないのを理解した。

「きっと,心を開いてくれる」→←主人公設定



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作者名:猫田 | 作成日時:2015年6月6日 3時

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