お世話係兼ペット② (ページ2)

今日:9 hit、昨日:16 hit、合計:10,957 hit

・ページ2

youside

SnowManの曲を聴いて、聴いたことある声だなって思ってたんだけど…そりゃそうだ。

だって…毎日会ってるもん。

『みんながSnowMan…』

いやいやいやいや…！

え、？それってヤバくない…？

何で今まで気付かなかったの…？

誰もいない部屋で1人パニックになっていると携帯からメッセージがきたことを知らせる通知音がなった。

翔太今日、早く帰れることになったから。
Aわかった!今日は私がご飯用意するね。みんなにも伝えててください。

翔太からのメッセージに返信をして、改めて出会ってからの1週間を思い返してみる。

こんな私を助けてくれて、ここに居ていいよって言ってくれた皆の温かさに感謝していて、あまり考えてなかったけど…

『みんな、すごくかっこいいよね…』

そう。9人の整った顔。家を出る時間、帰る時間が毎日違う理由。この立派な家。

彼らが芸能人だと知った今、全て納得がいく。

でも…何で…？

きっとすごく人気な彼ら。そんな彼らがなんで、私をここに居させてくれるのか。

芸能界のことは全く分からないけど、バレたら色々大変なんじゃないのかな…？

それに、女性のファンもたくさんいるだろうし…。

やっぱり私、ここにいるの迷惑なんじゃ…？

そんなことを考えてたら、急に色んな不安が押し寄せてきて、また泣きそうになる。

『私、どうしたらいいんだろ…』

そのままボーってしてたら、いつの間にか眠ってしまってて、起きた時にはもう夕方になってた。

『やばい…！ご飯の用意しなきゃ…！』

涼太や康二みたいに美味しい料理はつくれないけど、不味くはない…と思う…。

みんなが、SnowManだって知ってこれから初めて会う。

ここ数日忙しそうにしていて、9人全員と夕飯を食べる日がなかったから、『なんか、緊張する…』

そう呟くと、

「「ただいまー！」」

玄関から、元気な声が聞こえた。