三話 ページ3
目を覚ましたそこには、何度も見た見慣れた天井。
夢を見ていた。それも辛い過去の夢。
「気分悪い」
溢れてしまいそうな涙を拭う。
「真希ねぇに、会いたいよ……」
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宴は大盛況で、爺さんどもは酒を飲んで若い頃の武勇伝を話している。
僕は部屋を一瞥する。
京都の方の学長殿に、御三家の当主殿、現呪術界の重鎮たち………。
よくもこんなに集めたもんだ。
「失礼します」
一礼して部屋を出た。あんな酒臭いところに居られるか。
.
「庵さんだ」
縁側に座って、ぼーっとしてる庵さんを見かけた。
「げっ」
……………聞き間違いかな？
.
.
「庵さん、いくらなんでも傷つきます。どうして出会い頭に蛙みたいな声出されなきゃいk((ﾊﾞｷｯｯ」
どうやら呪力を飛ばされたらしく、床から煙が出ている。壊されたらたまらんな。
「失礼しました」
「私が攻撃するのは五条だけにしておきたいんです」
そういうと長いため息をついた。
庵さんはこう見てもかなり苦労している。
あのゴリラとか、ロボットとかの引率をしつつ、五条さんに弄られつつ働いてる。
「いい加減にしてください、疲れてるんですよぉ……」
「ご苦労様です」
「それはそうとして……Aくん、今東京の方大変らしいですよ」
「は？」
僕が隣に座ると、庵さんは切り出した。
「どうやらですが、先日転校生が来たようでして。その転校生が少し、特異なんです」
そしてそこで言葉をためた。
転校生が来ること自体はそこまで可笑しなことではない。
「その転校生、��憑かれてる��らしいんです」
「少し変ですね」
今までのことを思い出しながら、僕は話を続けていく。
「被呪者をその場で祓わず、学校まで転校させるなんて、よっぽど才能のある人だったんでしょうね。
ある意味、大変なことです」
「そうじゃなくて！」
ガシッと僕の肩を掴んで睨んでくる。何か洗脳されような予感しかしないんだけど……。
「いい？人の話は最後まで聞きなさいよ？分かってる？」
「はい」
この人もだいぶお疲れのようです。休んで。
「本人に才能があるかは別の話。どうやら彼についてる霊、特級らしいです」
「は！？特級！？」
特級は見つかってるだけなら両手の指で数えられる。見つけてないのはさておき、そこまで数はいない。
そんなのが憑いてるなんて危険極まりない。
「ですから危険なんです。この事がどういうことか、わかりますよね？」
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よもぎ餅 - うわぁぁぁめっちゃ好きです！更新頑張ってください!! (2021年5月21日 0時) (
レス) id: 719e5dac86 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - この主人公くん、可愛いしかっこいい……これからも更新、楽しみにしてます!! (2020年12月24日 17時) (レス) id: 0fd6172cb6 (このIDを非表示/違反報告)
Hakuga0.2(プロフ) - 令和おめでとさん» ご指摘ありがとうございます。変更しました。これからも頑張り続けます！ (2019年7月16日 23時) (レス) id: dd7b975cc4 (このIDを非表示/違反報告)
令和おめでと(プロフ) - 凄く面白いですね!!応援してます！(因みにぜんいんさんの｢ぜん｣は禪ですよ) (2019年7月15日 21時) (レス) id: 2c2d950afb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hakuga0.2 | 作成日時：2019年7月15日 13時
