標的219 ページ6
無様な弟の死体を眺める。
ジル｢ザマーねーな、クソ弟っ！
生まれた時からこうなる運命だったんだよ！｣
嘲笑う俺を、花村は鋭い視線で睨む。
…その顔は気に入らねえな。
ジル｢おい、何睨んでんだ。
正統王子の前に跪いて、命乞いでもしてみろよ！｣
目の前に行きバカにしたように笑う俺に、花村は口を開いた。
貴｢…なにが…正統王子だ…。｣
ジル｢あ？｣
貴｢オレを捕まえて白蘭に取り入ることしか考えてないアンタより…ベルさんのほうが何倍も王子らしいです…！｣
キッパリと言い放った花村のその言葉に、額の血管がぶち切れそうになる。
俺より何倍も劣るベルのほうが…王子にふさわしい…？
んなわけねーだろうが！！
ジル｢ふざけたこと言ってんじゃねーぞ、負け犬がァ！！｣
怒りに任せてまた嵐コウモリで攻撃しようとするが、すぐにオルゲルトに止められる。
オル｢いけません、ジル様！
これ以上やると殺してしまいます！｣
ジル｢あぁ？構わねーよ、こんな雑魚が死んでも！！｣
オル｢ですが…白蘭様はきっとお怒りになるでしょう。｣
オルゲルトにそう言われてハッとする。
この世界を手に入れようとする白蘭様。
…あの方にかかれば、俺なんて一瞬で消される…。
ジル｢ちっ…オルゲルト、さっさとこの任務を終わらせるぞ！
城を落としてコイツを白蘭様に渡す！
…そうじゃねーとまた殺しちまいそうだ。｣
オル｢かしこまりました。
それでは急ぎましょう。｣
巨雨象を3体出したオルゲルトが、そのうちの一体に花村とその匣兵器を運ばせる。
向かうのは、ヴァリアーが占拠した古城。
イライラした気持ちを抑えながら、俺はオルゲルトと共に先を急いだ。
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らっく(プロフ) - 紫苑さん» 一気読みありがとうございます！コメントもなんどもしていただけでとても嬉しかったです！たくさん続編ありすぎて逆に申し訳ないのですが、どうぞ心ゆくまでお付き合いくださりますと幸いです (2018年10月7日 22時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。 原作に少しずつ混ざるオリジナル展開が本当にお上手で、楽しませて貰ってます！ このまま一気に読み進めます！！ (2018年10月4日 11時) (レス) id: 9b01ff8233 (このIDを非表示/違反報告)
あーりす(プロフ) - 226ページ、花村ちゃんのセリフが「敵の大将を倒したました。」になってました。久しぶりに読み返してますがやっぱりこの作品大好きです！！これからも頑張ってください！応援しています。 (2018年6月6日 12時) (レス) id: ab6d254405 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - スリクさん» コメントありがとうございます。次回更新土曜日の予定ですのでお楽しみに(∩´∀`∩) (2015年8月21日 13時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
スリク - 更新楽しみにしています (2015年8月21日 13時) (レス) id: d38835a4de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2015年5月20日 21時
