標的329 ページ35
主人公side
もう今は何時だろうか。
日付が変わっていないことだけはたしかだ。
そんなことを、開け放たれた障子から覗く夜の星々を見て考える。
タルボ「何を難しい顔をしておる。
装置は完成したじゃろうて。」
畳の上にゴロンと転がる７つの大きなおしゃぶり型の装置を見せて、タルボさんが口を開く。
タルボ「リボーンにまだ怒っておるのか？
それとも、ボンゴレに力添えすると返答しなかった己への憤りか？」
貴「…どちらも。」
昼にリボーンさんからかかってきた電話。
オレを救うために死ぬと言ったリボーンさんへの苛立ちはまだ消えない。
そして、その後ツナからかかってきた電話。
オレやリボーンさんたちを救うための計画に『参加しない』と告げなければいけなかったことが、ひどく自己嫌悪を覚えさせた。
タルボ「リボーンの件はともかく、ボンゴレ共には加勢して優勝させてやればいいのにのう。
夜の呪いを解くことなど、そのあとどうにでもなるじゃろうて」
貴「それは分かっていますよ。
けど…オレは自分1人で復讐者を倒せる。
なのにわざわざツナたちと手を組むなんて不自然極まりないでしょう。
だからオレは…まだ王でいなければならない。」
チェッカーフェイスが求めているのは強者。
おしゃぶりを守る盾となる、絶対の力を持つ者。
そのための戦いで、奴の期待を背負っているオレがわざと加勢したり負けた演技をしてツナたちを優勝させたらどうする？
チェッカーフェイスは…代理戦争を無効にするかもしれない。
それだけはあってはいけないんだ。
タルボ「まあ、何はともあれ安心せい。
お主の働きのおかげですぐに代替システムは作り終わった。
ワシ1人じゃったらあと半日はかかり、代理戦争には間に合わなかったかもしれん。
どうやらお前には彫金師の才も眠っていたようじゃな。」
そう煽てるタルボさんに、オレは首を振る。
貴「…多分、才じゃないですよ。」
タルボ「？ 何を言うておる。
お前はこのワシが認めるほどの才能を秘めて…」
オレの言葉に納得できないタルボさんの話を遮り、オレは告げた。
貴「前の世界ではちょっと体育が得意なだけのオレが、なぜこの世界ではこんなに強くなれるのか不思議だった。
でも、わかったんです。
修行をすればすぐに上がる運動神経、体術、露呈するあらゆるものの才…これは全部『透明な炎』のお陰なんだ。」
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らっく(プロフ) - 次は8に行きます！ (2017年7月16日 15時) (
レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ゆっくりノワールさん» コメントありがとうございます。なんとか7月には終わらないかなーと思っているので、なるべく頑張ります！ (2017年7月16日 15時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりノワール - ゆっくり頑張ってくださいね！更新。 (2017年7月16日 0時) (レス) id: 6f03c68297 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ロンさん» コメントありがとうございます！テスト期間に入りましたので更新まちまちになりますががんばります！ (2017年7月15日 16時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
ロン - 本当にこんなに面白い話初めて読みました！！続きが気になって仕方がありません！！これからも応援してます！更新お願いします！ (2017年7月12日 0時) (レス) id: a6e071bbae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2017年7月1日 18時
