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標的306 ページ12

タルボ「ほほう、考えたのう。
貧血患者に輸血するように炎をのう…」

ツナ「できるでしょうか…」

タルボ「ふむ…」




タルボさんが少し沈黙して考え込むのを、ツナ以上に緊張して見守る。


そして…タルボさんは笑った。



タルボ「可能性は…あるじゃろうな。」

ツナ/貴「「!!」」



タルボ「わしもおしゃぶりを長く研究しておるが、構造がボンゴレリングやマーレリングとよう似とる。
それぞれのおしゃぶりにそれぞれの魂が宿り、どれ1つとして同じおしゃぶりはないんじゃ。

ということは、世代交代の際におしゃぶりから抜き取られるのはおしゃぶりの魂そのものではなく、内側にあるエネルギーのみであるはずじゃ。

炎を抜き取られても、おしゃぶりが完全に死んでしまう前に命の源である正しい属性の炎を注げば、延命は可能なはずじゃ。」



ツナ「それじゃあ…!!」



タルボ「しかし、そうそう一筋縄にいく話ではなかろう。
もともとおしゃぶりの寿命ゆえの世代交代じゃしな…」



貴「…。」




出来るのか出来ないのか、答えを言い淀むタルボさん。


思わず息をのみ、そんな2人の会話を見守る。


今オレは…この代理戦争で1番の緊張感を味わっていた。






タルボ「だが、やってみなければのう…
昔から虹の赤ん坊のことも、新たに選ばれた花村Aのことも不憫でな…

このことはわしに任せておけ。」


貴「…!」




見つかった…新しい方法!
ツナが…新しい道を探し出してくれた!



安堵から思わず涙腺が緩みそうになるのを「まだ安心するには早い」と喝を入れて堪える。

襖の向こうではタルボさんが言葉を続けていた。



タルボ「よいか、ボンゴレよ。わしが新しいモノを作ったとしても、バミューダや花村Aに代理戦争で優勝されたら何も叶わぬ。

2つの夜チームに勝ってみせい。
お前にしか出来ぬことじゃ。」


ツナ「…はい!!」



そう返事をして、ツナは立ち上がり縁側に出る。



ツナ「色々とお話しありがとうございました!
俺は代理戦争に集中します。」


タルボ「うむ、精進せい。」




頭を下げたツナが、超死ぬ気モードになって空を飛んでいく。



貴(あの方向は…並盛じゃないはず。
どこへ行くんだろう。)




そんなことを考えながらもオレは…ツナが道を切り開いてくれたことに


新しい希望を示してくれたことに…どうしようもなく感謝していたんだ。

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らっく(プロフ) - 次は8に行きます! (2017年7月16日 15時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ゆっくりノワールさん» コメントありがとうございます。なんとか7月には終わらないかなーと思っているので、なるべく頑張ります! (2017年7月16日 15時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりノワール - ゆっくり頑張ってくださいね!更新。 (2017年7月16日 0時) (レス) id: 6f03c68297 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ロンさん» コメントありがとうございます!テスト期間に入りましたので更新まちまちになりますががんばります! (2017年7月15日 16時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
ロン - 本当にこんなに面白い話初めて読みました!!続きが気になって仕方がありません!!これからも応援してます!更新お願いします! (2017年7月12日 0時) (レス) id: a6e071bbae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年7月1日 18時

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