【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女の短編集のようです。

甘く、優しく 5 ページ5

雲雀｢なんでこんなのに乗らないといけないわけ？もう終わりでしょ？｣


貴｢いーじゃないですか、最後の思い出に。
ほら、早く乗ってください！｣






事件も終わり、帰ろうとした僕は花村に引き止められた。



無理やり観覧車に乗せられて、ムスッとしながら窓の外の景色を見る。





思い返すのは、さっき捕まえた男のこと。






あんなにちかくにいたのに僕が気づかないなんて、ありえない。



いつもの僕なら、きっともっと早く気がついて捕まえてた。





そう、いつもなら…。





高さにはしゃぐ花村Aを見る。









今日の僕がいつもと違うのは、きっと君のせいだ。





雲雀(花村とのデートを…少しだけ楽しんでしまったからだ。)







ねえ、なんなのこの気持ち。



なんだかむず痒くて、落ち着かない。






…でも、そんなに嫌な感じでもない。









雲雀｢…君といると、変になる。｣



貴｢雲雀さん、元々変ですけど…ナンデモナイデス。｣




トンファーをチラつかせると、大人しくなるA。




お化け屋敷での彼女は可愛いと思ったけど、
こういう花村も嫌いじゃない。









…知りたいな、この感情のこと。





雲雀(いや…少し違うな。)







僕が知りたいのはきっと、花村Aのことだ。









きっとこの日から…少しずつ、僕は君に惹かれてた。

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