【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女の短編集のようです。

甘く、優しく 6 ページ6

10年後雲雀side



あの遊園地の日から約10年。





僕はもう大の大人になって。

君への恋も自覚した。









そして、居なくなってしまった君はまた僕に会いに来てくれた。


10年前の、あの頃の姿で。






貴｢なんか、雲雀さん…オレに優しすぎませんか？

10年前と態度違いすぎて怖いんですけど…。｣






修行を終えて、へとへとに疲れたAにタオルを渡すとそう言われた。




雲雀｢なに？厳しいほうがいいの？｣



貴｢そういうわけじゃないですけど…優しすぎて違和感が…。｣





そういえば、10年前の僕はAを咬み殺してばっかりだったっけ。







…伝えてあげたいな、その頃の僕に。



『早く気づかないと、他の奴に取られるよ』って。








雲雀｢でも、こうしろって言ったのは君だよ？｣



貴｢え！？オレがですか？｣



雲雀｢うん。この時代の君が、中学の時にね。｣



貴｢な、なんでオレはそんなことを…。｣









混乱しているAを見て、僕はクスリと笑う。






ツンツンした態度のまま好きっていったって
きっと君は、信じてくれない。









だから、君の言う通りにすることにしたんだ。









(とろけるほど甘く、怖いほど優しくすれば…
伝わるでしょ？この想い。)

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