標的201 ページ14
別室へ移動したオレは、そこで待っていた9代目とその守護者たちに声をかける。
貴「すみません、お待たせしました！」
9代目「いやいや、そんなことはないよ。
こちらもちょうど準備が終わったところさ。」
そう話す9代目の後ろには…7属性の炎で包まれた重厚な金庫。
貴「この中に…罪が入ってるんですね。」
9代目「ああ。厳重に保管されているよ。」
そう…オレの今日の役目は『本物』の罪を守ること。
今から継承式で使われるのはニセモノで、本物はこの金庫の中に隠されている。
これは…ツナたちにも秘密の決め事だった。
貴「では、ここはオレに任せてください。」
サラシで平らになっている胸をドンッと叩いて、安心させるようにそう言うと9代目は優しく微笑んだ。
9代目「お願いしよう。
…君を、表に出してあげることができなくて
すまないね。」
申し訳なさそうに頭を下げる9代目に、オレは首を振った。
貴「…謝らないでくださいよ。
オレは全然気にしてませんから。
むしろ、虹の守護者を守るために配慮してくださってありがとうございます。」
そう笑顔で言うと、9代目は顔を上げて笑い返してくれた。
9代目「…君は本当に優しい子だ。
では、罪を頼むよ。」
貴「はい！」
オレが元気に敬礼すると
皆さんはそのまま継承式に出席するために部屋を出て行く。
1人残された部屋で、オレは腕を下げながら金庫を見た。
貴(純度の高い炎のシールド…これを破れるのは相当強い奴だけだろうな。)
もうすぐ…継承式が始まる。
山本を襲った敵が今度はツナたちを狙う。
焦りと不安が胸の中で混じってなんだか気分が落ち着かない。
貴「…ま、ツナたちがサクッと捕まえてくれるか！」
自分を励ますように、わざと大きな声でそう言いきかせた。
その時…
「…A…？」
9代目たちが出て行った扉の方から声が聞こえた。
クルッとそちらを振り返ると…そこにはさっきまで一緒にいた炎真たちの姿。
貴「炎真！なんでここに！？」
オレは思わず駆け寄るが、炎真たちはなぜかこちらを見ずに無言で視線を交わしている。
貴「迷ったのか？
継承式なら、向こうでやってるぞ。」
指で方向を示してやるが、炎真たちが移動しようとする様子はない。
それにオレは…異常な違和感を覚えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 181人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女は継承式編へと突入したようです。3 【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女がトリップしてきたようです。10 【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女がトリップしてきたようです。8もっと見る
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レナ(プロフ) - 沖縄来て欲しいですけど、絶対に無いしー！(´；ω；｀) (2016年8月9日 23時) (
レス) id: 518b96fd0d (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ほら、ここからの内容ってシモンリング覚醒までの日にちと誰と誰がたたかう時かを確認しながらやらないといけないからめんど……大変なんですよね (2016年8月9日 23時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 今日更新しようしようと思ってたけどずっと観光しててかけてないっす…また今度… (2016年8月9日 23時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - レナさん» 俺も四国だからだいぶきついけど沖縄もっときついですよね…。 (2016年8月9日 23時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 雲雀さんは近藤さんじゃなきゃダメですよね！僕沖縄だから行けないんですー泣 (2016年8月8日 22時) (レス) id: 518b96fd0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：・
| 作成日時：2016年8月3日 10時
