標的114 ページ27
主人公side
キッパリと断りの言葉を口にした千種に、オレは目を丸くする。
貴「…なんでだ?
別に、毒盛ったりしねえよ?」
まだ警戒されているのかと思い、
伺うようにそう返事をすると
千種はまたメガネを上げながら少し面倒くさそうに答えた。
千種「…そういう心配をしているわけじゃない。
花村は骸様にとって恩人であり、関心を持つ対象でもある。
そんな人物に迷惑をかけるわけにはいかない。」
淡々と話されたその内容は、やっぱり原作と同じように
骸さんの気持ちを第一に気遣うもので…
本当に骸さんを慕っているんだとオレは改めて実感する。
でも、オレとしてもここで引き下がるわけにはいかなかった。
貴「オレは迷惑だと思わないし、骸さんもそんなことで怒ったりはしないだろ?
第1…君たちが自分の体を気遣わない方が骸さんは怒ると思うよ。」
反論をしたオレの目を千種が眼鏡越しに見つめる。
骸さんを気遣う千種と、3人を気遣うオレの意見はどうやら合致しなさそうだ。
険悪でもないが、なんだか気まずい雰囲気が部屋を包む。
そんな時…その居心地が悪い空気を切り替えるような低い声がオレたちの耳に届いた。
骸「…僕は花村Aの言葉に甘えるべきだと思いますよ、千種。」
全「「!」」
千種の横にいたはずのクロームちゃんを見ると、その姿はすでに骸さんへと変化している。
犬「骸さん!!」
バッと骸さんの足下に駆け寄る犬を横目に、骸さんが口を開く。
骸「いいではないですか。
彼女は僕たちの様子を見に来れるし、クロームたちは健康を維持できる。
利害関係は一致していますよ。」
骸さんの意見を聞いて千種は少し考えてから返事をした。
千種「しかし、花村に負担がかかることを貴方は望まないのでは…」
貴「だーかーらー、負担でも迷惑でもねえよ!
飯作るくらいなんでもねえし、オレは毎日お前らに会いたいの!」
千種の言葉にそう返すと、骸さんはニッコリと笑ってオレを一瞥した。
骸「花村はこう言っていますし…負担でないなら頼んでも構わないでしょう。」
骸さんがそう結論付けると…千種が少し間を置いてから深く頷く。
骸さんの説得力に関心しながら…
オレはこちらに微笑みかけた骸さんに、
同じように笑顔を返したんだ。
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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
優 - ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
優 - いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:・ | 作成日時:2016年5月29日 22時