標的100 ページ13
雲雀「…僕が勝ったら、こんな垂れ幕は雑巾にでもしてあげるよ。」
そう言いながら、雲雀さんはフェンスの柵を乗り越えて向こう側の僅かな足場へ降り立つ。
一歩足を踏み外せば落下してしまうような場所。
どうやらこの足場が不安定なところでアーデルさんと戦うつもりらしい。
逃げ場がないという点では勝敗がつきやすいかもな…。
雲雀さんが移動したのを見て、アーデルさんもフェンスを軽々と乗り越えた。
もう、校舎の下にはこちらを見上げる結構な数の生徒たちがいて
雲雀さんとアーデルさんの2人に否が応でも視線が集まっている。
貴(すげえ騒ぎ…。
てか、虹の守護者としては
この2人を仲良くさせないといけないんだよな？
………無理。)
役目を任されてから早々に諦めていると、不意に屋上の入り口のドアが開いた。
そこから入ってきたのは登校してきた獄寺。
そしてすでに知り合いらしい薫と山本。
それに続いて、雲雀さんたちと正反対のフェンスの向こうから…しとぴっちゃんが浮かんでくる。
貴(どうやって浮いてんだろ、あれ)
山本「A！」
獄寺「こいつら何してんだ？」
駆け寄ってきた2人にオレは簡単にこの状況を説明する。
貴「ああ…えっと、至門中の粛清委員会と並中の風紀委員会が決着つけるらしくて…」
薫「…悪いな、ウチのアーデルが。」
貴「いや…止められなかったオレも悪いし…。」
謝る薫に恐縮していると、次々に屋上に見慣れたメンツが入ってきた。
ツナ「雲雀さん、なにして…あれ、A！？」
炎真「あ、A…。」
了平「雲雀！なにをしとるか！！」
紅葉「いいぞ、アーデルハイト！
結局 並中生など倒してしまえ！！」
らうじ「…困ったもんだな、アーデルハイト。」
騒がしくなる屋上と反対に…雲雀さんとアーデルさんの間の張り詰めた緊張感が高まっていく。
雲雀「…。」
アーデル「…。」
まだ騒いでるツナたちを横にオレは2人の勝負を見守る。
そして…先に動いたのは、アーデルハイトさんさんだった。
アーデル「粛として清まりなさい。」
スカートの中から鉄扇を出したアーデルさんが、足を踏み外さずに雲雀さんとの距離を詰める。
中学生とは思えない殺気が放たれる中
並中とオレの平穏をかけた真剣勝負が静かに幕を開けた。
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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
優 - ヴァリアーの特別編、お願いします！ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます！返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに！ (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
優 - いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2016年5月29日 22時
