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標的99 ページ12

並中についたオレはアーデルさんを屋上へと案内する。




アーデル「上に、雲雀恭弥がいるの?」



貴「多分…並中で戦える場所って言ったら、グラウンドか屋上ですからね。」





最後の段を上り、屋上へと続くドアをガチャッと開くと
少し強い風が流れ込むように入ってくる。



それで乱れた髪を直しながら…オレはすでに屋上にいた2人の人影に視線を移した。





草壁「来たか、粛清委員会…!
…あれ、Aさんもですか!?」



雲雀「……。」



貴「おはようございます、お2人さん。

今日オレはこの戦いの報酬としてここで勝負を見守ります。」




そう言いながらアーデルさんを屋上に入らせると、いきなり2人がにらみ合う。





アーデル「…今日は正々堂々と戦いましょう。」



雲雀「当然。
君を圧倒的に咬み殺して…僕は花村の風紀を正す。」



アーデル「そうはさせません。
私はあなたに勝ち…並中をこの手に統べます。
そして、花村さんは私が粛清してみせましょう。」





貴(うわーお…本当にオレに一切メリットがない戦いだな、これ…。)




そんなこと思いながらオレは屋上の柵へともたれる。





校門の方からは、すでに何人かの生徒たちが登校し始めていた。




それを見たアーデルさんがオレに指示を出す。




アーデル「Aさん…アレを。」



貴「…本当にやるんですか?
オレ、咬み殺されたくないんですけど…」



アーデル「なら、今私が粛清しましょうか?」




鉄扇をチラリと見せられて、オレはため息をつきながら持ってきた黒い布を取り出す。




雲雀「花村…なんだいそれは?」



訝しげにこちらを睨む雲雀さんの視線を感じながら、オレは苦笑いでその布を屋上から吊り下げた。




その大きな黒い布の中心に書かれたのは…
『粛清』の2文字。





貴「…粛清委員会の垂れ幕です…。」





オレのその説明に、雲雀さんのコメカミで血管がピキっと音を立てる。




雲雀「へえ…君、いつの間にかそっち側なんだ?」



貴「ち、違いますよ!これは仕方なく…」



激怒する雲雀さんに必死の言い訳をするオレの言葉を遮り、アーデルさんが淡々と話す。



アーデル「生徒たちの注目を集め、勝敗を見届けさせるための工夫です。

…それにどうせ、もうすぐここは粛清委員会の支配下に置かれます。
これくらいなんの問題もないでしょう?」



そう言ったアーデルさんの言葉は…明らかに
雲雀さんを挑発しているように思えた。

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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