標的23 ページ24
ツナside
Aの暗い声にハッとして、俺は横にいる彼女に向き直る。
貴「…もしかして、オレ…帰ってこないほうがよかったか？」
ツナ「え…。」
Aが立ち止まり、俺の目を悲しそうに見た。
貴「力の弱い…守護者じゃないオレなんてもういらない？」
弱々しい口調で、こちらを伺うようにそう話すA。
その内容はきっと…今のAが一番不安に思ってること。
俺はとっさに、Aの目を見てそれを否定する。
ツナ「それは絶対違う！
炎が使えなくたって、たとえAが別の組織に入ったって…俺は、Aのこと仲間だと思ってるよ。」
貴「…じゃあ、なんで怒ってるんだよ。」
ツナ「そ、それは…」
…骸がAの手にキスして嫉妬したとか
Aに俺の想いを否定されて落ち込んだとか…
そんなの、言えるわけない。
ツナ「ま、また今度話すから！」
そう言って俺は熱い顔を隠すようにさっさと歩き始めた。
Aは「えー？」と少し不満気に声をあげながらも、慌てて俺の横を歩いてくれる。
貴「…ツナ、機嫌直ったか？」
ツナ「…うん。」
貴「…服、ありがとう。
オレの好みだ。」
ツナ「…うん。」
その後もAは何度も話を振ってくれて
宿に着くまで、俺たちのあいだに気まずい沈黙が流れることはなかった。
貴「へー…良さそうな宿じゃん。」
ツナ「泊まったことないけど、評判は悪くないよ。」
和風の建物を眺めながら、Aは少しウキウキしてるみたいだ。
そんな彼女に手荷物を渡しながら、俺はズボンのポケットに入れていたものを一緒に差し出す。
ツナ「あ、これ…リボーンから。」
貴「…携帯、通帳、印鑑…用意周到だな。
さすが超一流…。」
Aがそれらをまとめて受け取ってるのを見ながら、俺は勇気を絞って口を開く。
ツナ「あの、その携帯電話なんだけど…
う、ウチの家電の番号も入ってるから…その…」
重要な部分が言えない俺の顔を見ながら…Aが優しく微笑む。
貴「…ん。なんかあったら電話させてもらうよ。
ツナも、いつでも電話してくれよな。」
そう言って、Aは民宿の中に入っていく。
俺はその後ろ姿を無意識に目で追いながら…その場で思わずガッポーズをした。
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欺姫@猫 - らっくさん» そうなんですね！では、少しずつしていって、修正されたとこをなおすような形でしていこうと思います。わざわざ有難う御座います！ (2016年5月17日 22時) (
レス) id: 0ad06670bf (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 欺姫@猫さん» すみません、そういえば今度またちょいちょい修正を加える（オレを俺に変えたり）する予定だったので、保存するならそのあとのほうがいいかもしれません。いつ終わるかわかりませんが… (2016年5月17日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 花村ちゃんの良さを表せられるのはラックさんだけですよ♪ (2016年5月16日 23時) (レス) id: 518b96fd0d (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - レナさん» 何度もコメントありがとうございました！やっぱり、花村ちゃんをかけるのは世界で俺だけですから。また2でもよろしくお願いいたします！ (2016年5月16日 23時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - また再開してくれてとても嬉しいです！花村ちゃんを殺したく無いっていう気持ち、尊敬します！こらからも応援してます！ (2016年5月16日 23時) (レス) id: 518b96fd0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2016年5月3日 21時
