標的39 ページ40
雲雀side
草壁「申し訳ありませんでした、委員長。
戦闘の邪魔をしてしまって…」
並中に戻った僕に、そう謝りながら頭を下げた草壁。
戦闘、というのは
僕と花村が先ほどまで山の中で行っていた追いかけっこを指しているんだろう。
その謝罪に僕はそっけなく反応する。
雲雀「構わないよ。
どうせ花村はあのまま戦っていても、僕から逃げ続けただろうからね。」
赤ん坊に頼まれて僕は花村の全力を測るために炎を使って戦った。
しかし、あいつの炎はたった1時間で出力できなくなり…その後は僕の猛攻から逃げ続けるだけだった。
雲雀(…やっぱり簡単に倒せる相手ではないか。)
未来での戦いで強くなった今だからこそ、改めてわかる実力差。
炎が切れた花村に合わせて、ボンゴレ匣の使用を途中でやめたとは言え
炎を纏わせたトンファーの攻撃は花村にほとんど喰らわせることができなかった。
…もし、花村が炎を使えたのならば
また未来での時のように倒されていただろう。
雲雀「…。」
胸に芽生えるのは…勝てない悔しさと、奴に勝利することへの熱望。
雲雀(あいつと戦うのはおもしろい…けど、ムカつく。)
敵の大将を沢田に譲ったりすることはあれど、
基本的に1番強いのは僕だ。
…それを覆す花村の存在には少し腹が立つ。
そんなことを考えながら応接室に入り、椅子に座ってから机の上の書類に目を通す。
右手にペンを持って、明日から来る集団転校生の資料に不備がないことを確認していると…
花村の資料もそれらと一緒にまとめられていた。
雲雀(生年月日、住所、経歴…ほとんど赤ん坊が適当に偽証したものだろう。)
合ってるのは、名前と性別くらいか…。
花村 A 性別:女
と記された部分を見ながら…不意に花村が男装している女だったことを思い出す。
…それと関連して…未来の僕が奴に惚れていたという忌まわしい事実も。
思わず手に持っていたペンをデスクに突き刺すと、そばに立っていた草壁が動揺しながらこちらを見た。
雲雀(…なんで10年後の僕は、あんな男装女に…)
男装していると見抜けないほど、女らしくないあの花村に
大人になった僕が惚れた理由がわからない。
雲雀(未来の愚行を忘れるまで…戦闘以外で、奴とは関わらないようにしよう。)
そう決めた僕は、花村の書類に不備がないのを確認し…新しい資料へと目を移した。
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欺姫@猫 - らっくさん» そうなんですね！では、少しずつしていって、修正されたとこをなおすような形でしていこうと思います。わざわざ有難う御座います！ (2016年5月17日 22時) (
レス) id: 0ad06670bf (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 欺姫@猫さん» すみません、そういえば今度またちょいちょい修正を加える（オレを俺に変えたり）する予定だったので、保存するならそのあとのほうがいいかもしれません。いつ終わるかわかりませんが… (2016年5月17日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 花村ちゃんの良さを表せられるのはラックさんだけですよ♪ (2016年5月16日 23時) (レス) id: 518b96fd0d (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - レナさん» 何度もコメントありがとうございました！やっぱり、花村ちゃんをかけるのは世界で俺だけですから。また2でもよろしくお願いいたします！ (2016年5月16日 23時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - また再開してくれてとても嬉しいです！花村ちゃんを殺したく無いっていう気持ち、尊敬します！こらからも応援してます！ (2016年5月16日 23時) (レス) id: 518b96fd0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2016年5月3日 21時
