. ページ45
CMS組で集まって今年の目標立てよう!!という話になり、集まった本社。
目標も立て終え、さぁ帰ろうという時に「あ、ちょっと待って下さい」と社長に引き止められた。
社長はカバンの中身から何かを取り出し、私たちに見せてくる。
「兄さんがお二人が高校生くらいだと知って持たされまして…」
そう言う社長の手には、可愛いゆるい龍が描かれたポチ袋。
それより厚みが気になる。何でそんなに厚いの。
「お年玉〜!?嬉しい!!」
「え…これ良いの…?」
「受け取らないと私が兄様に言われるので、受け取っていただけるとぉ…」
そう言う社長におずおずと受け取り、ポケットにしまい込む。
「兄さんがすみません…」
申し訳無さそうにしている社長に首を振って「まぁ、少し困惑したけど社長よりも歳上なんだもんね」と返す。
その時ふと思ったのか、さっきまではしゃいでいたれながハッとして止まった。
「そう言えば…お兄さんって何歳?」
「兄さんは…これ言って大丈夫かな」
「え、40とか…?」
「いや、全然30後半でも無いですけど」
「え、社長とだいぶ近いってこと?」
「そう…ですね。私と兄さんは年子なので」
としご?と2人で首を傾げると「連続した年に同じ母親から生まれた子たちのことです」と説明してくれた。
と、いうことは…。
「「33!?」」
「あ、まぁ…そうですね。だけど、私をと兄さんが同い年のときもありますよ」
「社長も32歳なのに、お兄さんも32歳になるの?」
「良くわからない…」
「ええと…。兄さんも12月生まれなんですけど、兄さんが11ヶ月のとき私が生まれまして。だから、私の誕生日から兄さんの誕生日までの期間は同い年なんです」
ほうほう、と学んだところで椅子を立ち、社長に「お年玉有難うございました、って伝えておいて下さい」と言う。
社長は、相変わらずの物腰で「はい、分かりました。伝えておきます」と言った。
その言葉を聞いてから会議室を出て、れなと廊下を歩く。
「…お年玉、いくらなんだろ」
「冷静になってこの厚みのおかしさに気付いた」
「遅くない??」
「…ちょっと確認してみる?」
「そ、そうだね。もしかしたらお遊びが混じってるかもだし!」
そう言って休憩場所のような所で立ち止まり、テーブルに座ってお年玉を取り出す。
「い、いっせーの!」
ポチ袋から取り出した紙の感触や色味がガチのお金で「あ、終わった」と察し、思わずツイートした。
ちなみに、1万が全部千円で入ってた。
【切り抜き】兄様の声が防音室を貫通するという事件に遭う社長と潜在株主【加賀美兄弟/2j3j】→←【切り抜き】初詣で奇跡的にROF-MAO(+お兄様)が揃い、お兄様の車にROF-MAOで乗った話【2j3j】
175人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
書籍姫(プロフ) - わぁ...好きです...応援させていただきます!! (11月18日 19時) (レス) id: b249051f78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年11月17日 4時