好きなものが10つ ページ10
『こんちゃーっす。…って、お？お前も居るの珍しいな、ガク』
店の裏口から休憩室に入ると、すぐに見えた人影にそんな事を言う。
「Aさん、久々っすね！」
『相変わらず底抜けに明るいな、お前は』
犬のように寄って来て抱き着いてくるこの男。
名前を伏見ガクと言い、刀也の相方的存在。
ちなみに、ガクも刀也と同じでホストではなくボーイ。
刀也と違って愛想が良く、明るい性格から人気だ。
…ボーイに人気も何もあんのか？
「とやさんにAさんがセクハラされたって聞いて、急遽シフト入れてもらいました！」
『お前大丈夫か』
主に頭。
「だってAさんがセクハラされて可愛い反応したら、お持ち帰りされちゃうじゃないっすか！！」
『客にお持ち帰りされるホストってなんだ』
「お酒に呑まれて、判断力がなくなったところをぱくっと。あ、本当に柔軟剤変わってる」
『何で刀也から情報提供されてんだよ』
すんすんと匂いを嗅がれるような感覚に、うわ…と思いながらロッカーを開ける。
ロッカーの中にカバンを入れ、メイクボックスを取り出した。
「Aさんって何で髪のセットとかメイクは自分でやるんすか？スタイリストさん居るじゃないっすか」
『スタイリスト居るん？知らんかったんやけど』
「え？」
『は？』
少しの沈黙が流れ、ガクが俺から離れた。
「…この話は忘れていただいて」
『いや無理があるわ』
部屋の片隅に置かれているかごを開け、櫛とワックスを取り出しながらガクに今日の服を用意するように頼めば「任せて下さいっす！」なんて言って、休憩室から出ていった。
…ん？
『待て何でお前こっちに居た！？』
ここはホストが使う休憩室で、ボーイの休憩室はまた違う。
この前の刀也は、たぶん晴と湊を拾って休憩室に押し込んだから居たのは分かる。
お前ら何でここに居たんだよ！？
俺の声は届かなかったらしく、ガクが戻れば今日俺が着る服片手に持っていた。
「Aさんの髪色ここじゃ珍しい黒なんで、合わせるの難しいんすけどこれなら似合うと思うっす！」
そう言って差し出してきたのは、黒のシャツに濃い灰色のパンツ。
『ジャケットは？』
「これに合う奴が無かったっす！」
『…まぁ、偶には良いか』
普段はジャケット着るんだけど、と思いながらガクから服を受け取る。
「髪のセット俺がやっても良いっすか？」
『頼めるか？』
「はい！」
その日は普段と違いすぎて、色んな奴らの客も取ってしまった。
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????(プロフ) - 待ってｯｯｯ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか､､､‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀｀*) (11月1日 2時) (
レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：病帰-yamiki- | 作成日時：2023年9月28日 19時
