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第2話-7 ページ15
『…霧原と付き合う。だけど、皆には秘密にしてほしい』
敗者だと言うのに勝者の特権に条件を加えるなんて図々しいよな、と思いながらも、これだけは譲れない、と美月は陽人にお願いした。
彼と付き合っていることが噂になれば、平穏な学校生活が送れないことなど、分かりきった事だった。だからこそ、美月にとっては、この条件だけは何としてでも呑んでもらう必要があった。
彼は一瞬目を丸くしていたが、美月を安心させる様に笑って頷いた。
「うん、構わないよ。おさげちゃん自身が俺の恋人なんだって分かっていてくれれば、それで良い。…それに、皆に内緒ってのはつまり、2人だけの秘密って事だろう?」
意外にもすんなり承諾して、嬉しいよ、と心から笑う陽人を見て、美月は面食らったが、ホッと胸を撫で下ろした。
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作者名:シメ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b78ff5dd8c1/
作成日時:2023年8月20日 13時