Ep.1-3 ページ29
『シュウ…おこ、ってる…?』
恐る恐る顔を覗くと、
ふ、と気が抜けた様にいつもの様子に戻った。
「いや、怒ってはいない。むしろ来てくれて嬉しいが…、
突然訪ねられても、時間があまり取れ無いんだ。
連絡を入れてくれれば問題無かったんだがな。」
『あ…そっか…。ごめんね…シュウに会いたくなって…。』
「はー…あまり可愛いことを言ってくれるな。
今すぐにでも連れて帰りたいが…、
生憎と今立て込んでいてな。すぐに出られそうにない。
暫く待てるか?」
『いや、良いよ…大丈夫。観光も1人で出来るし。』
「この国で君、1人で行動するつもりか…?」
彼の眉間に皺が寄る。
『え?うん…私こう見えて強いし。』
「銃を向けられたら?腕っぷしで負けそうな時は?
分かっているのか?…ここは君の住む日本とは違うんだぞ。」
目が据わっていて、恐怖で声が震える。
『わ、分かってるけど…。』
「いいや、分かっていない。
君はもう少し危険性を顧みてくれ。
何かあってからじゃ遅いんだ。」
『うん…』
しゅん、と肩を落とした。
「そんな顔をするな。
俺がいる限りお前にそんな事は起きない。
___だからお前も俺の側を離れないでくれ。」
そう言うと、ぽんぽん、と軽く頭を撫でて微笑みかけてくれた。
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作者名:シメ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b78ff5dd8c1/
作成日時:2021年5月15日 2時