俺はあんたの... ２【西蔭政也】 (ページ12)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:7,096 hit

35.帰路ページ12

.

茜が話をしてくれた、この事だけで胸がいっぱいになる。

帰宅途中に昔よく遊んでた公園、小学校などあらゆる思い出の場所へ足を運んでる。
こうすると茜の考えていることがわかる気がしたから。
何が目的でこうやっているのだろう、そう考えて歩いてると灰崎と出会った。

｢お前がここにいるなんて珍しいな｣
｢そう?たまーにくるけど｣
そういうとそっぽを向いて空をただただ眺めていた
｢....今日の試合見に来ただろ。｣
｢見に行ったよ～、けっこうよかったんじゃない?｣
｢何処がだよ。あんな試合負けたから俺にとっては最悪の試合だ。｣
｢でもお前、けっこう楽しそうだったじゃん。茜ちゃんが見たら喜ぶだろうに。あんな笑顔絶対喜ぶ。｣
｢...そうか。｣

暫く無言の状態が続き何だか歯がゆい気持ちになったから｢今日はもう帰るね｣とつげるとその場を去った