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Aに襲いかかる式神。手には鎌を持っている。
Aは攻撃を避けながら、四方の壁に魔法陣を出現させる。
そして、式神の隙を突き、魔法陣の一つの中央へ式神をぶち込んだ。
素早く魔法陣を閉じる。
(本家に戻ったかな……。)
破壊しても良いが、万が一黒い煙が部屋から漏れたら困る。
(これから、どうしよう……。)
日本からホグワーツに式神が送れることがわかった。いや、まぁ、魔法陣を使えばなんでも送れるのだが、どうやらホグワーツの結界は悪意を持つ式神を防いではくれないらしい。
(自力で札を仕込むか、構内に……。)
この広い城の敷地全体に札を仕込むのは随分と骨が折れるが、他の生徒の安全を考えるとやるしかないだろう。おそらく本家はAを殺すために殺傷力の高い式神を送ってくる。ホグワーツの生徒が対抗できるとは思えない。
できる限り夜動きたいが、許可をもらうには自分の榊家での立場を話さなければならない。非常に面倒であり、正直恥である。
(まぁ、古典魔法を使えば見つからずに動けるだろう。)
Aは筆を持ち、札の作成を開始した。
数分後、コンコンと部屋がノックされる。
「はい。」
開けてみればスネイプが立っていた。
「明日からの時間割だ。」
「それはわざわざどうも。」
Aは時間割を受け取る。
「何かあったのか？」
スネイプが部屋を見て言った。
「え？いえ何も。」
どうやら先ほどの式神の襲撃で部屋が乱れたらしい。Aは軽く右手を振って部屋を片付ける。
「授業中は古典魔法は使わないように。」
スネイプは眉間にしわを寄せて言った。
「もちろんです。部屋でしか使いませんよ。」
Aは頷いて言った。
スネイプが部屋から去った後、札作りに再び取り掛かった。
(ワンフロアに10枚は必要だし、学校中の教室に一枚は仕込まないと……。禁じられた廊下はどうしよう。あと、先生方の部屋も……。)
札を量産しながらAは考える。
先生方の部屋と禁じられた廊下、構内の森は式神に託すしかないだろう。自分の目で見て仕込みたいが、それは難しいだろう。
式神は見えないように透過型を使って、念には念を入れて夜間に作業させるしかない。
ホグワーツの敷地全体に結界を張るのも忘れてはならない。湖あたりから森の奥深くまで張らなくてはならないため、1週間はかかるだろう。
(犠牲者は誰1人出さないようにしないと……。)
Aの筆を持つ手に力が入るのだった。
終わり
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絶対女王 - まあ…おもしろいわね*・-・* (2017年8月30日 19時) (
レス) id: 90241a2699 (このIDを非表示/違反報告)
ウルズ(プロフ) - ありがとうございます！ (2017年5月3日 15時) (レス) id: a66d03cf58 (このIDを非表示/違反報告)
レイア - とても面白いです。これからも頑張ってください！ (2017年5月3日 15時) (レス) id: d6cba85abb (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - 続編おめでとうございます！通知が来てとても嬉しかったです。アドバイスなのですが、改行を増やして見てはどうでしょうか？見やすくなります。更新応援しています！頑張ってください！ (2017年4月1日 17時) (レス) id: 382819f370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウルズ | 作成日時：2017年4月1日 14時
