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「……マルフォイ家やパーキンソン家はどんな感じなの？」
Aは聞いた。というのも、ドラコもパンジーも「自分の家のことを話したい！」という気持ちが顔に出ていたからだ。少し離れたところに座っているミリセントやダフネはそうでもない。Aにとってはどうでもいいことだが。
「マルフォイ家は現存する聖28一族ではリーダー格だ。僕の母の出身であるブラック家がほぼ断絶してしまっているからね。ちなみに父はホグワーツの理事を務めている。」
ドラコが言った。
(あ、だから留学生が来ることを知っていたのね。)
Aはホグワーツ急行のコンパートメントでの会話に納得した。
「ドラコの家はすごいのよ。本当に大きくてお城みたいなの。家にクィディッチ場があるのよ。」
パンジーが補足説明した。
「クィディッチ場といっても個人用だから公式用ほど大きくはない。庭が広いのは確かだけど。1年生が箒を持って来ちゃいけないなんてふざけた校則だよ。」
「ドラコは飛行が得意だものね。」
ドラコの話にパンジーが相槌を打つ。
(なるほど、パンジーはドラコに媚を売ってるのね。)
ほとんど人間関係を築いたことがない疎いAにもパンジーがドラコが好きなことがわかった。
その後も自慢話をペラペラと喋るドラコ。
(よく動く口だこと。男爵を呼んで黙らせようかしら？)
自慢話にだいぶうんざりしてきたAは目で男爵に合図を送る。
スーッと移動して、男爵はドラコの隣に座った。
せっかく気持ちよく話していたのに、という表情を浮かべるドラコ。パンジーも嫌そうな顔をしている。
「あら、男爵。再びこちらに回ってきてくれて光栄です。」
Aが言う。
(呼びつけたのはそっちだろう？)
(お願い、話しを合わせて。もう自慢話はうんざりなのよ！)
(大体貴族の男はあんなものだ。少しは我慢しろ。)
(……昇天させようか？男爵。)
Aが周りにバレない程度に男爵に魔法をかける。少しずつ、本当に少しずつ薄くなっていく男爵。
(わかった、わかったから。話を合わせればいいんだな？)
ここまでの目での会話&実力行使にかかった時間は僅か1秒。男爵にとっては非常に長い1秒だった。
「うむ。まぁ、日本人ならこちらの魔法界に疎いことがあるだろうと思ってな。話に来たのだ。」
男爵は冷や汗を浮かべつつ言った。
その後は男爵によるイギリス魔法界講義が食事が終わるまで続いた。
(ドラコの自慢話よりマシだわ。)
Aは思った。
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絶対女王 - まあ…おもしろいわね*・-・* (2017年8月30日 19時) (
レス) id: 90241a2699 (このIDを非表示/違反報告)
ウルズ(プロフ) - ありがとうございます！ (2017年5月3日 15時) (レス) id: a66d03cf58 (このIDを非表示/違反報告)
レイア - とても面白いです。これからも頑張ってください！ (2017年5月3日 15時) (レス) id: d6cba85abb (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - 続編おめでとうございます！通知が来てとても嬉しかったです。アドバイスなのですが、改行を増やして見てはどうでしょうか？見やすくなります。更新応援しています！頑張ってください！ (2017年4月1日 17時) (レス) id: 382819f370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウルズ | 作成日時：2017年4月1日 14時
