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ボクの名前は相川真冬。
至極普通で一般的、女の子だって気になってしまうお年頃な少年だ。
今後の運命を決める大事な場面...。
目の前にいる超可憐な孤高の美少女はボクのだいすきな女の子
ボクはこの子に告白をするのだ。
「で、話ってなんなの」
この性格だから友達いないんだろうなぁ。
ツンケンとした辛辣な口調、ボクは好きだけど。
「あー...。その、」
覚悟を決めろ、ボク。
言わなくちゃ伝わらないぞ。
「えと、す、好きですっ」
「無理」
「そ、即答!?」
フラれた。
スピード失恋すぎる。
早くどっか行けと言うような視線が降っているのに、
早すぎてフラれた実感が沸かない。
いやせめて笑顔が見たい。ボクの力で笑わせたい。
ボクは彼女の笑顔を見たことがないのだ。
「あの、なんでもするからさ、最後に笑ってくれない??」
「は?」
「ごめん待って、どmとかいう意味じゃないんだその本格的に蔑んだ目はほんとに厳しい」
「なんなのよ、笑えって」
まだちょっと蔑みを含んでいる辺りつらい。
「あの、ボク君が笑ってるとこみたことなくて...。
何が嬉しい?」
貢ぐことで本当に解決はしないだろう。
それでもボクにできることをしよう。
「私を笑顔に?」
「うん...。」
「私の笑顔なんて価値ないでしょ」
横を向いて綺麗な髪の毛をクルクルと指で遊ばせる君。
「ボクにとってはすっごい価値があるんだけど」
君はボクに付き合ってくれるだろうか。
「ふーん...顔ねぇ」
髪の毛を弄るのをやめた君が、かわいい顔を覗かせる。
そんな至近距離で見つめられたら、
フラれたのに勘違いしちゃうじゃん
「ま、いっか。やるならちゃんと条件守ってよね」
「い、いいの?」
「きちんとやることやってもらうわよ」
「や、やったっ ボク何すればいい?」
やっと本題だ。可憐なキミは何を望むんだ。
「簡単なことよ。
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メイド服を着なさい。」
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作者名:百瀬らぶ | 作成日時:2018年10月20日 16時