XVI ページ17
「私の言い方が駄目だったんだよね。まーしぃは浦島坂田船にとってかけがえのない存在だから。それに、最初のツイート。あれ、うらたさんのだけは私を悪者にしてなかった。それっぽい事は書いてたけど、自分達の非も書いてた。」
それは...Aだけが悪い訳じゃないことを薄々気付いてたから...
「それはっ!薄々気付いてたからで!でも!それを他の皆に言えなかった俺はっ...卑怯で弱くて、臆病で...」
「確かに、うらたさんが言ってくれたら私は嬉しかっただろうけど、そんなもう終わったことを悔やんでてもどうにもならないし...病室でも、うらたさんは私に悪口言わなかった。本当に心からの酷い視線を向けなかった。それだけで十分。うらたさんは優しくて、人の気持ちを考えられる素敵な人だよ?」
「でも...っ」
「ただ、一人でなんでもかんでも抱え込むからね。まーしぃと似てて。」
俺なんか全然素敵な人じゃない。リーダーとしてダメダメだし、歌だって多分なんも成長してないし、容姿も大して優れてない。何一つ良いところなんてなくて、迷惑ばっかかけてて、人の良いところを見つけてくれるAの方がよっぽど...
「だから、その素敵な私が、貴方の事を素敵な人だって言ってるんだからうらたさんは素敵な人なの!良い?」
「全く良くない」
「うわぁー!全然認めてくれないよこの人めっちゃ頑固だーっ!」
Aが頭を抱えてうずくまる。頑固で悪かったな、俺はそういう人なんだ。
「でも、頑固って事は自分の意思を曲げないで主張できる素敵な人ってこと」
「Aは全部人の良いところに変えるよな...」
普通に見たら短所なことも、Aに言わせたら長所として返ってくる。でも、Aがこんなに優しく話すのは誰かが泣いてるときだけ。本当に駄目になった時だけ救ってくれるんだ。まるで女神のように。
「やっぱり思うんだけどね、人間の短所と長所は紙一重だなって。いつも元気で明るい人も、端から見ればうるさい奴かもしれない。何事にも一生懸命真剣に取り組む人でも、一生懸命すぎて周りが見えなくなってるかもしれない。人によって長所と捉えるか短所と捉えるかなんてすぐに変わっちゃう。」
Aはいつだって、俺たちに良いことしか言わない。愚痴も、悩みも、そんなの聞いたことない。ホント、馬鹿なことしちゃったな、俺。
「私が泣いてる人を放っておけないのには、理由があるんだけど、それは置いといて」
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こんぶ(プロフ) - yukiさん» 羨ますぃ…(´・ω・`) (2018年3月5日 6時) (レス) id: bab35d6b03 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - こんぶさん» 私は花粉症じゃないので大丈夫です!←謎の自信 (2018年3月4日 21時) (レス) id: 3ec2ac3674 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶ(プロフ) - yukiさん» 去年買った花粉症用眼鏡は全く歯がたちませんでした。それどころか私眼鏡かけるとなんか鼻の上?がむず痒くなるんですよ(泣)yukiさんも気を付けてください!←だからどう気を付けろと (2018年3月4日 11時) (レス) id: bab35d6b03 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - こんぶさん» 花粉凄いらしいですね... 花粉には気を付けてください!(どう気を付けろと) (2018年3月4日 6時) (レス) id: 3ec2ac3674 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶ(プロフ) - yukiさん» 最近は花粉の季節ですね。←唐突)私花粉症なので唾じゃなくて鼻水だったのかもしれません。←あ、ちなみに今これ書いてるときもくしゃみ二連発でましたありがとうございます。← (2018年3月3日 23時) (レス) id: bab35d6b03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YUKI x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b722b48c3b1/
作成日時:2017年9月30日 6時