白龍の里2 ページ9
ユン「ねぇ雷獣.Aもしもの時は守ってよね？」
ハク「どうしよっかな」
A「ハクが守らなかったらハクを犠牲にしてでも助けますから安心してください」
ハク「勝手に犠牲にするな」
ユン「その白龍様ってのはどう特別なの？この里の人間はみんな白龍の子孫なんでしょ？」
「そうです…しかし白龍様の力を持つ御方はこの里でたった1人
右手に龍を宿してお生まれになるのです」
ヨナ「ふ〜」
ハク「どうした姫さん」
ヨナ「途方もないわね白龍の力を持つ子が一族の
中から産まれると程なくして先代白龍の血は失われるんだって」
A「それは…つまり…普通の人間になるということでしょうか…それとも…命を…」
ヨナ「詳しい事は分からない…でもそうしていつの日かまた龍の力が必要とされる
その日まで血を繋いでいかなきゃいけないんですって…私そんな力を借りに来たのね」
ハク「やめとく？」
ヨナ「A！剣貸して！」
A「え…あちょ！ヨナ様！？」
ヨナ「決めた事よ！後戻りなんてしない！でも白龍が駄目だったら私をもっと鍛えてね！」
A「はい…まだ剣を教えていませんでしたね」
「おい！そこの女！」
ヨナ「ん？」
「赤い髪…んぐ！…」
なんだ…！腕が！！血が逆流するようだ…！！！
その白髪の男は倒れてしまった
村人達は彼を囲んだ
「白龍様！？大丈夫ですか！？」
Aが男の手に触れる
A「どいてください手が熱い…」
どうして…ヨナ様の髪の毛に反応したというの？
A「滝夜叉姫彼の熱を冷ましてあげて」
白髪の男の手を紫の『何か』がつつんだ
「何だ…この女…白龍様の手になにをする！」
A「熱を抑えただけです安心してください何もしてませんよ
それより早く彼を運んだほうが良いかと」
ヨナ「A…今のは…」
A「ご心配しなくても大丈夫ですよ熱を抑えただけです……彼が白龍で間違いないですね」
ヨナ「えぇ」
ハク「…………………」
白龍「んっ」
A「お目覚めですか？白龍さん」
白龍「ソナタは…」
A「熱はある程度抑えました体調が良くなったら下へ降りてきてください
ヨナ様が待っていますから」
白龍「ソナタがあの熱を抑えたのか…」
A「えぇ…まあ…」
白龍「ソナタ何者だ…？」
Aは人差し指を口に近づけ言う
A「内緒です」
その姿はとても儚なかった
すぐにでも無くなってしまいそうなそんな気がした
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作者名：鈴カステラ | 作成日時：2023年11月26日 21時
