任せる ページ28
青龍さんは私の肩を強く押した
私は後方へ押される
A「え？」
その瞬間一瞬で上から岩が降ってきた
岩が崩れたのだ
恐らくあの岩壁以外にも亀裂が入っていたのだろう
だとしたらきっと私が見た岩壁も崩れている
ヨナ様は無事だろうか
ハクは
キジャさんは
ユンさんは
大丈夫だろうか
A「青龍さん！？聞こえますか！？大丈夫ですか！？」
青龍「俺は大丈夫…その先に出口がある…早く行って…」
A「でも…ヨナ様達が…」
青龍「俺に任せて…こっちからなら彼女達の方に行けるから…」
A「分かりました…私も外から何とかしてみます ヨナ様達をお願いします」
青龍「うん…」
目の前は崩れた岩が溜まり進めなくなっていた
ハク「嘘だろ…姫さん…」
必死に手で岩をどけるハク
その手は段々と血を吹き出していた
ハク「姫さん！ユン！白蛇！Aは何処へ行ったんだ！クソ！」
行かせるんじゃなかった！
こういう事態をどうして予測出来ない！
こんな所で守れねぇって！！
ドカンと岩を破壊する音が響く
ハク「！？」
A「ハク！」
ハク「A！お前どこに行ってた！？」
A「遅れてごめんなさい 少し青龍さんと話していました」
ハク「青龍いたのか？」
A「居ました今彼が姫様達の所に行ってくれているはずです
でも早くしたほうがいいですね
あそこは空気が薄い姫様の意識がどれだけもつか」
やっぱりここが崩れた
私はさっき確認したはずなのに
不甲斐ない
そのせいで姫様達は
ハク「頼む…イル陛下……連れて行かないでくれ……」
A「ハク……ここを掘りましょう…今はそれしかないです」
ハク「あぁ…急ぐぞ」
姫様どうかご無事で
ハク・Aは無事だろうか
私帰るから絶対に帰るから
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作者名：鈴カステラ | 作成日時：2023年11月26日 21時
