蘇る過去 ページ26
最初の記憶は暗闇だった
村のみんなは俺を避けていた
でも俺は友達が欲しかった
ある日俺に話しかけてきた女がいた
A「こんにちは」
青龍「こ……こんにちは…」
A「貴方はどうしてお面をしているのですか?」
青龍「俺の目…呪われてるから…」
A「それは…本当ですか?」
青龍「!?」
女はその瞬間俺の面を取り目を合わせて来た
俺はその時初めて誰かに目を合わせてもらった
嬉しかった
女は続けて俺に言った
A「貴方の目とっても綺麗……お月様みたいですね…」
青龍「月?」
A「はい…月です満月の月みたいです」
青龍「満月……俺の目そんなに綺麗…?」
A「はい……とっても」
青龍「村の人はそんな事言わない…俺は呪いの子
だから…誰も俺の存在に気づかない俺は1人ぼっち」
A「………それはとても悲しかったですね じゃあ…これをあげます」
Aは青龍のお面に鈴を付ける
チリン
青龍「これ…鈴?」
A「貴方は1人じゃないです」
青龍「!?」
A「少なくとも私はもう貴方の友達です」
青龍「友達…なってくれるの?」
A「はい…勿論です でも…友達は多い方が
いいでしょう?いつか貴方が心から信頼出来る友達と…いや…仲間と出会えるまで
その鈴で私にも勿論…他の人達にも貴方の存在を教えてくださいな?」
青龍「うん…約束…する」
スウォン「Aどこですか〜?そろそろ行きますよ〜?」
A「あわわ…行かないと」
青龍「行っちゃうの?」
A「うん…ごめんなさい主が待ってるんですでも…絶対に会いに行きます」
青龍「うん…待ってる」
A「あっ!最後に仲間が出来たらその鈴は捨てて良いですからねじゃあねまた会いましょう」
青龍「また…」
先代青龍:アオ
アオは完全に目が見えなくなっていた
チリン
チリン
アオ「あれ…?お前…鈴なんか付けてたか?」
青龍「もらったの…音凄く綺麗……」
アオ「ふ〜ん…良いなそれ…見えなくてもお前がどこに居るのか分かる……」
青龍「あ………んふ」
青龍は嬉しそうに鈴を鳴らす
ありがとう俺に鈴をくれて
また会えた時俺からも何か送りたい
スウォン「A何処へ行っていたんですか?」
A「とっても目が綺麗な少年と話していました」
スウォン「私も会ってみたいですね」
A「はいまた絶対に!」
しかし彼どころか村ごと居なくなっていた
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作者名:鈴カステラ | 作成日時:2023年11月26日 21時