自分の目で ページ3
ハク「しかし四龍といい神官といいややこしい場所に住んでやがる」
数刻前……
ハク「神官様よ四龍の手がかりはあるのか？」
イクス「ん〜龍の血を継ぐ者は今はそれぞれ生活を持ちかつ移動しているので場所の特定が難しいのです」
ハク・A・ユン「面倒くさ！」
イクス「ですが！1人だけ神話の時代より霧深き山の奥に住まいひっそりと
しかし確実に血を守り続けている一族がいます
どこの部族にも属さず他の者をけして受け入れない」
地図を見ながら気づいた
ハク「国境近くだな…」
A「火の部族や王都の近くを通るから危険ですね…」
ハク「王都どころか戒帝国も近いわ」
A「ですね…でも行くしかないですね」
ユン「俺はようやく外に出られたからすげぇ楽しみ！幻の里！国中を旅したら見聞録を書く！」
ハク「ん？どうした目が赤いぞ！」
A「おやおや目だけでなく頬もだいぶ赤いですよ！」
ハク「神官様が恋しくなったらいつでも戻りなあの山の中に」
ユン「何だよ！うるさい！」
手をクルクル回しながらハクとAを追いかけるユン
馬車をよこぎるヨナ
ハク「姫さん！」
A「ヨナ様！」
私達に気づくことはなく馬車は去っていった
ユン「はぁ…」
ヨナ「ハクまだ怪我が治ってないでしょ？ずっと私を抱えて旅するのは無理よ」
A「それなら私が抱えますよ」
ヨナ「A…私は自分の目でこの国をもっとよく見たい」
A「ヨナ様……」
ハク「まぁいいでしょうでもくれぐれも無理はしないことさっきも話に出た通りのどかにみえるけど…」
A「もういませんよヨナ様」
ハク「は？」
ヨナ「ねぇユンなれば何？」
ユン「うわ！大っきな水車！あんなの初めてみた」
A「んふふふハクさん可哀想」
ハク「ふっ……黙っとけ」
ヨナ「ハク…A…これは？」
A「うぁ〜大きな麦畑ですね〜」
ハク「向こうでは米も作ってますね」
ユン「ここは王都のお膝元だからねアンタが居た
城の食料も主にここで賄われてるんだと思うよ」
ヨナ「そうなんだ…」
A「感謝しないとですね」
ヨナ「そうね」
静かに手を合わせるヨナ
ユン「大体そろったねでもいつまで山の中に居ないといけないか分かんないし不安ちゃ不安だな…」
ハク「あぁ……」
A「そうですね…」
ヨナ「ハクAどうかした？何か買い忘れた物でも？
行ってきていいわよ私ここでユンと待ってるから」
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作者名：鈴カステラ | 作成日時：2023年11月26日 21時
