無力を許さない ページ20
夜
いつの間にか寝ていた
刀と刀が交じり合う音が響く
何だ！？
木刀を構えるAとヨナの姿
A「意識が木刀にいき過ぎですよ」
Aがヨナの木刀を弾く
ヨナ「あ…」
A「剣は力を入れ過ぎると相手の剣と交じった時剣が折れます」
ヨナ「じゃあ…どうするばいいの？」
A「刀の柄と剣先に平等に力を振るう何があっても落ち着くことです」
ヨナ「分った！もう一回！」
またヨナとAの木刀同士が交じり合う
キジャ「姫………………！？」
ハク「邪魔すんな」
キジャ「姫様はいつから剣を？何故Aは姫の練習に付き合っている？」
ハク「剣だけじゃねぇ…弓もやってる弓は俺が剣はAが教えている
Aが剣を教えてる所は初めて見たが弓はよく
1人で練習している多い時は1日200本」
キジャ「200！？」
ハク「大声だすな馬鹿」
キジャ「何故あの様な真似を私が居るのだから武術など必要ないのに…」
ハク「あぁ……俺とAが居るからな 姫さんは何もしなくていいんだ…だが姫さんは己の無力を許さない」
キジャ「！？」
ハク「父を殺され城を逃れそれでもこの世界を生き抜く為に1人じゃな何も出来ない自分を恥じて何をすべきかもがいている
Aもその思いに気づいているんだろうな…
A何て本当はここに居づらいはずなのに
俺達を支えてくれている
スウォンの元を離れてまでだ
なのに俺はAに何もしてやれていない…」
キジャ「何もしてやれていないのか？本当か？」
ハク「は？？」
キジャ「私はそうは思わぬぞ？初めて会った時も
戦闘の時も互いが理解し合い助け合っているではないか！
互いの存在が互いを救い合っていると私は思うぞ？？」
ハクは笑う
ハク「うるせぇよ白蛇」
キジャ「なんだと！？」
A「そうそうキジャさんの言う通りですよハク」
ハク「A…居たのかよ」
A「居ましたよ…嬉しいですハク私に気を配ってくれてありがとう
でも勘違いしないでいや…何もしてやれてない何て言わないで」
ハク「！？」
A「ハクとヨナ様の存在が私を救ってくれてるの…だから私は２人を守るの
私を救ってくれてるから
だから…これからもよろしくね高華の雷獣さん？」
ハク「良く言うぜ高華の幻妖…まぁよろしくな姫さんを守るぞ」
A「えぇ…勿論よ命に変えても」
キジャ「私もいるぞ！？」
ハク「そういえば…」
A「居ましたね…」
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作者名：鈴カステラ | 作成日時：2023年11月26日 21時
