高華の妖3

緑龍２ ページ14

A「そんなに威嚇しなくても何もしませんよ」

ジェハ「………」

ヨナ「…分かった貴方の事は諦める」

キジャ「姫様…」

ヨナ「私はお願いしているのであって命令しているのではないもの」

キジャ「あっさり引き下がるんだね…」

ヨナ「ここまではっきり言われて聞き分けないのも見苦しいわ本当はすーごく残念よ
何故かしら四龍に会うととても離れがたい気持ちになるのは…」

ジェハ「僕も残念だよ久々に会った可愛い子ちゃんだったのに…
それに彼らを仲間にするつもりだったんだけどなー？」

ハク「聞き分けないのは見苦しいぜ？」

A「他の方を勧誘してくださいな」

ヨナ「ハクとAを？」

A「この方海賊なんだそうですよ」

ハク「俺達に船長に会えってさっきからうるせぇ」

ジェハ「連れないな〜」

ヨナ「海賊……私貴方達の船長と話がしてみたい」

ジェハ「何故？ハクとAをくれるの？」

ヨナ「ううんあげない」

ヨナは頭を横にきっぱりと振った

ヨナ「貴方達が戦っているのは阿波の漁師
ヤン・クムジなのでしょう？」

ジェハ「それが何か？」

ヨナ「役人に殺される子供を見たの…思い出すと
今でも怒りで震えが止まらない
役人にも…ヤン・クムジにも…何も出来なかった自分にも…
私は理不尽に殺される子供をもう見たくない」

ジェハ「お嬢さんに協力を頼むかは置いといてハクとAを連れて来るなら船長に会わせよう
明日僕らの船においで」






A「シンアさーん帰りましたよー」

シンア「お帰り…A」

A「おみあげ買ってきましたよー！」

Aは魚介入りのおにぎりをシンアに渡した

シンア「美味そう…食べてもいい？」

A「どうぞ」

シンアはパクパクと食べ勧めてくれた

A「ムシャムシャ」

シンア「Aは何食べてるの…？」

A「あこれですか？あげ団子って言うんですよ」

シンアはあげ団子をじっと見ていた

A「んふふふふ…」

シンア「？」

笑いを堪えながらAは言う

A「食べますか？」

シンア「うん…！」

A「シンアさん顔にあげ団子食べたいって顔に書いてありましたよ…んふふふ」

シンア「え…」

シンアは慌てた様子で自分の顔を触る

シンア「書いて…ない」

A「くっ…くくく…」

シンア「？」

A「アハハハ！シンアさんそれはものの例えですよ…んふふふ…実際に書いてる訳ないでしょ？
ほんとに面白いですねシンアさんは」

シンア「…………」

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