高華の妖 (ページ33)

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即位2 ページ33

「あれが新王陛下？」

「まだお若いな」

「ユホン様の嫡子であられるからな」

「あ〜あのユホン様の」

「ならばきっと素晴らしい王におなりだろう」

「五部族承認の元ここに高華王国空の部族
代１１代目スウォン新王陛下が即位された」

「おーー！！」

スジン「新王陛下御即位心よりお喜び申し上げます火の部族長カン・スジン、火の部族の民はこれより陛下に絶対の服従を誓います」

火の部族彼らは協力するふりをしずっと王座を狙っている

地の部族は強い主に従う

水の部族は様子を見ている

風の部族圧力をかけて大人しくなったが

あそこにはムンドクが鍛え上げた屈強な戦士が沢山いるいつ牙を向くかわからない

そして妖の部族この即位式にも姿を表さない以前Aも言っていた

「妖の部族は殆ど表に出ないのですよ力を誇示する時代ではありませんしね
まぁ…私も本来なら出ない方がよいのですけどね
スウォン様の従者ですしスウォン様も
私達の都の場所知らないですよね」

Aですら私には都が何処なのかも教えてはくれなかった

しかし風の部族同様反乱を起こされては困るどう対策をとるか

Aを手元に置いておけば…何か違ったのでしょうか

このバラバラの部族をどうまとめあげるか

ムンドク「陛下ご存知の通りこの城には神官様がいらっしゃらないですが
天の神は見ておられる陛下が何の犠牲の上に何を為されるのか
この老いぼれもそれを見届けてから先に逝かれた
イル陛下の元へ参る所存です」

ケイシュク「ムンドク様…」

スウォン「貴方には見届けて頂きたいムンドク長老
　しかし…見ているだけの天など私とって何の意味もありません
欲しいは神ではなく人の力なのだから
私はこの高華国を先々代国王のような強国へと再生させる立ちふさがる物があれば
例え天でも私は捻じ伏せる！」

「おーーー！！！」

「新王陛下バンザーイ！新王陛下バンザイ！」

いつからあんな目をするようになったのか

あの優しい笑顔にはもう会えないのだろうか