半間くんがウザい【 番外編 】

▽ ページ29

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「 ────ばは、かーわい♡ 」


『 あ、開けるなら早く開けてよぉ･･･っ 』






あけんぞー、いくぞー、って言いながらいつまで経っても開けてくれない。絶対楽しんでる！






『 も、ほんとに怖い･･･ッ、 』


「 ごめんごめん可愛くっていじめすぎたワ、 」






あまりにも焦らされるから恐怖心だけがじわじわ募る。

一旦落ち着け、と半間くんの胸に閉じ込められ、深呼吸。






「 で、開けんの？開けねーの？ 」


『 ･････････開ける 』


「 両耳いけんだな？ 」


『 っいける 』






今度こそ意地悪しないでね、と念を押して ぎゅっと目を瞑る。
もう正座しすぎて足が痺れたので、半間くんの膝の上に乗せてもらった。


ブチ、というかプス、というか なんとも言えない感触のあと じわじわ熱くなってくる右耳。同じように左耳も開けてもらっている間にじんじんと痛み始めて。






「 ん、どっちも開けれた 」






消毒してくれて、ファーストピアスも通してくれて。
じんじん熱いけど、思っていたほど痛くはなかった。






『 あ、ありがと 』


「 頑張ったなァ、 」






よしよし、と頭を撫でてくれる大きな手に安心する。この手のせいで散々泣かされたのは無かったことにする。






『 ･･･半間くんと同じピアスつけれるね 』


「 んﾞッ、 」


『 ？ 』






突然顔を隠して押し黙る。






「 何、マジで。オレのことどーしたいの、可愛すぎんだけどまじでキレそう。なんで？何なん？なんでこんなに可愛いん？はーーーーまじでめちゃくちゃに抱きてえ。なんで我慢してンのオレ。たまんねー、我慢してんの偉くね？まじで可愛いほんと可愛い 」


『 めっっっちゃ喋る･･･ 』






瞳孔かっ開いてほぼ息継ぎ無しで言い切った半間くんが怖すぎて普通に引いた。






「 口あけてAちゃん 」


『 ･･･んぁ、 』


「 従順だよなァ〜･･･、♡ 」






言われるがまま、されるがまま。

口に指を突っ込まれて、ソファに押し倒される。






「 次は舌開けてみっか？ 」


『 ･･･らめ、 』


「 えっろ♡ 」






･･･舌開けたら、しばらく半間くんとちゅーできなくなるから嫌。









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