Story_12 ページ12
初夏の風が八乙女さんの身体を包む
夏でもやっぱり夕方の風は冷たい。
八乙女さんの服からの匂いがその風に乗って私の鼻をくすぐる。
とても温かくて、私の大好きな匂いだった
知らないうちに八乙女さんの服を抱きしめてたみたいで…
光『?それ欲しいならあげるけど
メンズでもいいなら』
…あげる?
A『…え!いや、大丈夫です。ごめんなさい、この服の匂いがすごく良くて、つい…』
光『そっか、そうだよね(笑)勘違いにも程があるわ』
そう言ってまた一緒に笑った。
その後、『じゃあね』と言って少し寒そうに二の腕を擦った八乙女さんの姿が、扉が閉まる直前に見えた。
外で脱いでもらったのを申し訳なく思いながら、ドアの取っ手を回して自分の部屋に入った。
5日後(2012/6/12)__
ピンポーン
午前10:30。隣の部屋の八乙女さんのとこにパーカーを届けにやってきた。
八乙女さんがいつも使っている洗剤の方がいいのかな?
でも何使ってるか分からないし…
本当は洗ってもらうのが嫌だったのかも?
自分の使っている洗剤は臭くない?匂いはきつくない?
とか…
悩んだ結果5日も経ってしまったんです。
『はーい』
初めて挨拶に行ったときのように声のトーンまで一緒で、久しぶりに会う八乙女さんに緊張なのか分からないけど少しドキドキする。
A『あ、久しぶりです。
これ…遅くなってごめんなさい
ちゃんと私の物とは別で洗ったので大丈夫です!』
そういうの気にしちゃうから先に言っておいた方がいいよね
光『え?そんなの気にしなくて良かったのに。
でもありがとう…!』
A『はい、でも匂いが好みじゃなかったらごめんなさい…。』
光『ううん、だってAちゃんの匂いでしょ?
好きだよ』
好きだよ__
好きだよ___
頭の中で何度もリピートされる
私に言ったんじゃなくて、匂いの事を言ったのは分かってるけど変に意識してしまう。
顔熱いの感じるし赤くなったかも…
それを不思議に見る八乙女さん。
何か分かったように
光『……………?
!あ、そういうなんか い、いつもAちゃんの匂いを嗅いでるとかじゃなくて、この前抱きしめた時に良い匂いだなって…
だから嬉しいよ』
八乙女さん早口になってる
顔も赤くしちゃって…
少し、心の中で笑ってしまった事はナイショ。
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けいとる - カナさん» 全然大丈夫です!カナさんのペースでゆっくり書き続けてください!楽しみに待ってます♪ (2020年1月10日 23時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - けいとるさん» ありがとうございます!更新遅いですがよろしくお願いします(_ _;) (2020年1月10日 1時) (レス) id: a432cd4917 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - カナさん» ですね笑お金貯めます!更新されてて嬉しいです!頑張ってください! (2019年12月29日 17時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - けいとるさん» そうなんですか…!アリーナツアーだと北海道も公演しますけどドームツアーとなると一番近くて東京ですよね?行くとなれば大変な距離ですね(汗) (2019年12月28日 0時) (レス) id: a432cd4917 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - カナさん» そうなんですね!大変ですよね、。私は北海道住みで遠征したことなくて! (2019年12月26日 23時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナ | 作成日時:2017年11月2日 23時