赤い運命.Ⅱ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ6)

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寿命ページ6

ダンスパーティーが印象深かったせいでトライウィザードトーナメントの事をすっかり忘れていた

ﾊﾟﾝ「今日は随分と冷えるわね」

ﾉｯﾄ「2個目の課題でこんな所に集められるとはね～」

ﾄﾞﾗ「話してないでさっさと進め」

確かに今日は冷え込む

Aが風邪をひいてないといいが…

『へくしゅん』

僕の思いを踏みにじるように聞き覚えのある声が、僕の真後ろでくしゃみをした

ﾄﾞﾗ「……後ろにいるのAか」

『くしゃみしたからバレちゃったか、笑』

ﾄﾞﾗ「僕を驚かせようとしたのか？100年早いぞ？」

『じゃあ100年後に驚かせよ～』

ﾄﾞﾗ「バカかお前は」

ｴｸ「Aはバカじゃないわ事実を言ってる、吸血鬼は人間の何倍も生きるのよ」

ﾄﾞﾗ「……そうなのか？」

『んー、私は違うかな』

ﾄﾞﾗ・ｴｸ「え？」

『確かに、エクラティは人間の何倍も生きれるよ、でも私はそんなに長く生きられないんだ笑』

ﾄﾞﾗ「どういう事だ、？」

『優秀な家系の吸血鬼は特別な力を持つ代償に少し寿命が短いんだけど、私の場合また新たに違う力を持ってるから、寿命が人間と同じくらいなんだよね』

ｴｸ「そうだったの、」

『まだまだ子供だし、寿命とか気にしたことなかったから、エクラティに言われて自分の寿命思い出したよ笑』

ﾄﾞﾗ「力の代償で寿命が奪われるのか、残酷だな」

『私はドラコより長生きしたくないから、逆にラッキーだと思ってるけどね』

そうか、こいつが普通の吸血鬼だったら、僕の何倍も1人で生きなきゃいけない人生だったんだもんな…

ｴｸ「同じ吸血鬼でも、知らない事ってあるのね」

『あんまり口外しちゃダメな事だからさ、2人だから話したんだからね？バラしちゃダメだよ？』

Aは、悪戯な笑顔で僕たちを見てきた

ｴｸ「もう、反則だわ、その顔」

ﾄﾞﾗ「……今回ばかりはグラスに賛成だ」

『え？どういう事？』

意味がわかっていないAを置いて、トライウィザードトーナメント、第2の試合が始まろうとしていた