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「お前の目的はなんだ？」
鬼道が冷静かつ怒りを込めて、そう詰め寄る。
「私は日本のサッカーが好きになったのだ。以前戦って、貴方たちの気持ちの良いサッカーに魅了された。」
「サッカーとしてはレベルが低かったがな。」
「…んたとは仲良くなれそうにないな。」
ふと椎那はそう呟いてしまった。はっとして周りを見渡したが、大丈夫なようだ。
「
と風丸も詰め寄る。
「今の日本は以前とは全く違うようだ。本物の戦士の目になっている。良い兆候だ。」
「高みの見物か。」
と呆れ半ば風丸は言う。
「あぁ、正直そのつもりだった。しかし、考えが変わった。私は昨日、日本の“ある選手”の練習を見てしまったのだ。」
ある選手__
思い当たる節がある者、その当事者にはすぐに分かっただろう。
しかし鬼道は「誰のことだ？」と声に出した。
彼自身からすれば、ここで吐かれてしまったらとんでもないことになる、と危惧していたのだろう。
「ふふ…… そうか。気づいていないのか。」
クラリオは答えずに立ち去っていった。
日本代表たちは言葉を失っていた。
「みんなどうした！ すごいプレイを見ただけでビビっちまったのか？」
円堂がそう声を上げた。やはり空気を変えることができるのはキャプテンらしいと言えよう。
………
そのことの話はよく聞けていないが、団結力があがったことだけは椎那の頭の中にある。
･
その夜、彼女は再びあの場所へと訪れてみた。
この時間にいるかは定かでないが、「行かなきゃいけない」と思ったのだろう。
「いる……、ん？」
あの選手ともうひとり。しかも“もうひとり”の方はこちらをしっかりと見つめていた。
あぁ、逃げたい。
そう口に出さなかっただけマシかもしれない。
「双和？ どうしてここにいる？」
そう呼ばれてしまったからだ。
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花鈴萌(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。今日この作品を見つけまして、一気読みしましたがすごく面白いです。文章もとても丁寧に書かれていらっしゃって読みやすいです。これからも応援させていただきますので、ご自身のペースで更新頑張って下さい！ (8月31日 21時) (
レス) @page19 id: d23310e530 (このIDを非表示/違反報告)
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