可愛い幼馴染 ページ22
「A、頼まれてた本」
『ありがとう、お母さん』
しょう君にいつも通り送ってもらい、制服をハンガーに掛けて、ソファに座り、テレビを見ていた。
私の好きな小説の最新刊をお母さんが買ってきてくれた。ありがとう。小説って地味に高いから、助かりました。
早速、透明のカバーをビリビリと剥す。小説を持って２階へと駆け上がり、ブックカバーを付ける。
お母さんは、私の趣味を全く知らない。ただ、ボーイッシュな女の子と男の子の小説だと話である。
まだ、誰にも知られていない、私の秘密。
『ふふ…可愛いな』
表紙で笑い合っている男の子達は、私の密かな癒し。
新刊が発売されるまで、どれだけ待ったと思っているんだ…ウキウキしながら、ページを捲る。あぁ、この新品の匂い、好きだ。
ベッドに背中からダイブして、小説を上に掲げるように読む。
あぁ…止まらない
辺りはもう真っ暗。
『ううっ…なんていい話なのっ…』
周りの目なんか気にしない。何と言われようと、俺たちは俺たちだ。
『……いい』
英子ちゃんは、きっとこういうの好きじゃないよね。持っていくのやめよう。少女漫画が置いてある棚を回転させる。裏には、私の趣味が詰まった小説や漫画が置いてある。
『…そろそろ棚を買わないと……』
もう置くスペースが無い。私は、一人っ子なので、お父さんもお母さんも、色々私に尽くしてくれる。本当に有難い。
でも、兄弟が欲しかったなーと思ったこともある。けど、しょう君の家に行けば、お姉ちゃんがいるから、寂しくない。
『…』
スマホを手に取り、しょう君とのトークを開く。
"今週の土曜日、本棚を買いたい。一緒に行かない？"
送信した。
"あぁ。迎えに行く"
秒で返事が帰ってきた。
「A、ご飯よ。降りてきて」
『はーい』
小説を教科書の上に置いて、リビングに向かった。
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さくら(プロフ) - warako917さん» ご指摘ありがとうございます。これから作品が良くなるように、参考にしていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。 (2019年3月21日 21時) (
レス) id: 590f485546 (このIDを非表示/違反報告)
warako917(プロフ) - 初めまして！話の書き方や原作を崩さないところが好きです！！１つ欠点を挙げるなら改行が多くて少しだけ読みにくいなと思いました！お気に入りに登録させていただきました、もう１つの作品もみてます。応援してます頑張ってください！ (2019年3月13日 22時) (レス) id: 8cd1301237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2019年2月4日 22時
