可愛い幼馴染 ページ12
『あ、しょうくん！』
まだ四月なのに、汗が止まらない。
「何処にいってたんだ」
Aをやっと見つけた。少しのイライラを何とか隠そうと、取り繕うと
『しょうくん…怒ってる？』
「！！…怒って……ない」
咄嗟に、耳を触った。
『嘘だ。しょうくん、嘘をつくと、耳触る癖があるんだよ』
知らなかった。
俺の腕をAは突然掴んできた。
『勝手にどこかに行ってごめんなさい…
でも、ちゃんと、しょうくんとご飯食べようと思って、私、しょうくんのこと探してた』
Aはもう片方の手で、俺に見えるようにお弁当袋を上げた
『しょうくんのお蕎麦は、違う人が食べたらしいから、私のお昼ご飯と半ぶっこしよう』
「Aの昼飯だろ？自分で食べろよ」
『しょうくん、お腹すいてるでしょ？ヒーロー科は入学式に参加しないで、運動したって聞いたよ
ほら、食べよう』
俺の大好きな笑顔をしたAが、弁当をベンチの上で広げ始める。
『今日は、オムライスだよ。お母さんが作ってくれたの』
ベンチは本来、座るものだが、Aがお弁当を広げ始めたので、俺は渋々地面に座る
『はい、しょうくん』
ランチセットのスプーンと箸とフォークが入った入れ物を俺に手渡して
『しょうくんから食べてもいいよ』
ケースから箸を取り出し、手を合わせる
「ありがとう
いただきます」
オムライスに箸を入れると、ケチャップライスが見える。ケチャップライスの中には、星型の人参が入っていた
「流石、Aのお母さんだな」
『！…お母さんまた星型人参入れたー』
小さい頃、好き嫌いがあったAに栄養を取らせるために、アレンジをよくしていた。
『おいしい？』
「…おいしい」
『良かったー！！お母さん喜ぶよ！』
「そうだな」
Aといると、嫌なことを全部忘れられた。
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さくら(プロフ) - warako917さん» ご指摘ありがとうございます。これから作品が良くなるように、参考にしていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。 (2019年3月21日 21時) (
レス) id: 590f485546 (このIDを非表示/違反報告)
warako917(プロフ) - 初めまして！話の書き方や原作を崩さないところが好きです！！１つ欠点を挙げるなら改行が多くて少しだけ読みにくいなと思いました！お気に入りに登録させていただきました、もう１つの作品もみてます。応援してます頑張ってください！ (2019年3月13日 22時) (レス) id: 8cd1301237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2019年2月4日 22時
