【HQ】また人生１からですか、イミわからない。part2

甘い。 ページ5

月曜日




貴「ん。」


月「…なに？」


貴「昨日負けた…から、約束のショートケーキ」


山「わっ！美味しそうだね！」


貴「山口クンの分もあるよ」







お昼時。
月島と山口に昨日作ったショートケーキが入った箱を渡す。
…チョット渡し方…素っ気なかったかな…いやいや、月島だからいっか←



少し前に席替えして前から３列目の席(窓際)を獲得したがオレの前は月島。

山口とは少し離れてしまったが、昼になるとコッチに来るから問題無し。

うーん…オレのクジ運良いのか悪いのか分からん…







山「美味しい！これ何処のケーキ？」


貴「あー…ソレ、オレの手作り」


山「手作り！？」


貴「オレん家、飲食店で…昨日作った…」







タイヘンだったよ、母さんにケーキ作ってるトコ見られて事情聴取されて…正直に答えたら答えたで嬉しそうに「ついにAちゃんに春が…」なんて言ってた…まぁ、笑顔がカワイかったからイイけど←







山「へぇー、八乙女さんってお菓子作り上手だね！」


貴「まぁ…小さい頃から家の手伝いしてるからな…アップルパイとかお菓子とか作ってたし…」









アップルパイ…そう言えば研磨たちは元気かな…

よく研磨にアップルパイを作っていたのを思い出す。
初めて作った時、チョット失敗したんだけどね…研磨は全部食べてくれた。思い出すと涙出そう








山「あれ？俺たちの分だけ？
八乙女さんのは？」


貴「ん？あー…イイのイイの。
また作ればいいし…」


月「…」








月島は無言で黙々と食べてる。
ショートケーキを見せた時、顔はいつもの無表情だったケド…スゴい目をキラキラさせてたから好きなんだな…って思った。

ま、喜んでくれるなら何でもいいわ。
『人』を『良』くすると書いて食と読む。








山「そうだ！今度八乙女さんの飲食店、行ってもいい…かな？」


貴「ん。イイよ…まぁ、オレほぼ厨房に居るケドね。名前は八乙女処…」









さーって、約束は果した…ミルクチョコでも買いに行くかな〜…









山「ツッキー！今度一緒に行こうよ！」

月「…うるさい山口」

山「ごめんねツッキー！(なんか嬉しそう…？)」

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