７話 『怒ってた』 ページ8
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買い物が終わり、円堂君と二人で歩いていると前から青髪の男の子が現れた。
私たちの姿に気づいたのか、速足で近づいてきた。
「よっ、円堂。それに…」
「香水A」
「そっか。俺は風丸一朗太。よろしくな」
そう言って手を差し伸べられた。ここは普通握手だよね……
面識もない異性と握手とか…なんて思っていると円堂が強制的に私たちを握手させた。
「おい、香水が嫌がってんのに無理させんなよ！」
「あっ、いや気にしないで…」
握手した手は、修也と繋いだ手でもあった。
…今日はよく手をつなぐなぁ……
…あっ、そうだ、修也。
円堂君には夕香ちゃんを迎えに行ってるって言ったけど一緒に買い物に行って、夕香ちゃんを迎えに行くのがいつものパターンだったからあれは嘘。
修也って怒るといろいろうるさいんだよな……
一人で言い訳をもんもんと考えていると円堂君が前方に回り込んできた。
「香水！」
「ふぁい！！」
まぶしい笑顔で私の目の前に立っている円堂君。
「風丸も、一緒にご飯いいか?!」
「はぁ?!な、なに言ってんだよ円堂！俺ら今会ったばっかりだぜ？」
風丸君が必死に言い合ってる…なんだか、面白くてクスリと笑みをこぼした。
「笑った…？」
「気のせい。いいよ、風丸君もうちで食べて。
円堂君とも今日会ったばっかりだから気にしないで」
そういうと風丸君は目を白黒させて、円堂君はそうだったな！と豪快に笑っていた。
もしかして、男をホイホイと家に入れる女って思われてる？
「…あ、私そんな疚しい女じゃないから。
電話でもいいから家の人に許可は貰ってね。」
それだけ言って歩き始めようとしたら、目の前に人が立っていてぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさい」
「俺を置いてくとはいい度胸だな、A」
そこに立っていた人は豪炎寺だった。
さっき風丸君が目を白黒させていた理由って…そう思って風丸君を見ると顔の前で両手を合わせていた。
口パクで≪ご≫ ≪め≫ ≪ん≫ と言ってきた。
…なにも、君が謝ることじゃないのに。
「あ、修也。一人増えたから」
「はぁ？」
「行こう、円堂君、風丸君」
驚いてる修也を横に歩き始めた。
風丸君は親に電話して許可を貰っていて、円堂君はネットに入れたボールを蹴りながら歩いていた。
ほんと、熱血君のお蔭で楽しいよ、今が。
今、は＿＿＿＿＿＿＿。
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奏魅(プロフ) - 柑橘系さん» うれしいお言葉ありがとうございます！(^▽^)/四月から受験生のため、更新確立は大変遅いですがご希望に添えるような小説を作っていきますよ〜！(｀・ω・´) (2017年1月18日 17時) (
レス) id: b2e962b757 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘系 - 始まったばかりだけど続きが楽しみです！応援してます！頑張ってください！ (2017年1月15日 23時) (レス) id: 04654b2bed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏魅 | 作成日時：2017年1月4日 14時
