9匹目。 ページ10
〇
「この茶色の毛で、黄色い目がシャオロン」
『しゃおろん。』
「こっちのピンクの目の茶毛はロボロ。」
『ろぼろ。』
「最後にこの茶色がゾム。此奴は妙にパーカーというかポンチョを好むからわかりやすい。一応目の色はパーカーとおなじ黄緑……というか緑や。」
『ポンチョはぞむ。』
ロボットのようにオスマンの言ったことを復唱する吉野にグルッぺんは笑いを堪えきれない。
ついさっきまでは突っ込んでた吉野ももう疲れたのかスルーし始めた。複数のタスクを同時にこなすのは社会人として必要なスキルであるが、彼女はもうパンクしそうになっているのだ。
『やばいやばい。まじで覚えらんない。』
と紙とペンをローテーブルに出してメモをしながら覚えているが一向にリンクしない。それもそのはずだ。
オスマンとグルッぺンは元の性格、イメージカラー、その他諸々を知っていて1番歴が短いチーノだって相当一緒にいる。
長い付き合いでは10年以上。
それらをすっ飛ばして彼女は今必死に覚えているのだ。しかも大半は怖がって出てこない。
最後のエーミールの番となった。
やはりとても臆病でオスマンやグルッぺンでも届かないようなベットの下の中心にいる。彼はやはり頭がいいのだろう。
「どうしよう……
エーミールー。」
と名を呼んでみるがやはり吉野がいるせいで出てこない。根気強くオスマンとグルッぺンが出そうとするがやはり……といったところだ。
『いいよ。気が乗らないなら大丈夫。
残り1匹ならこんがらがることも無いし。
茶色はえーみーるね。了解』
2人ともポカンっとしているが彼女はグルッぺン以外の生物には比較的優しい気がする。
今見えている範囲でいるのはコネシマ、ゾム、シャオロンとトントンら辺。
とんとん、うつ……いや、せんせいか。せんせいは黒猫。2匹とも毛並みが綺麗で目は赤と青で覚えやすい。
こねしまは唯一黄色というか金髪というか、白というかの毛並みなのでパッと見で分かりやすく、見分けやすい。
しゃおろんは茶色族でも分かりにくいので今度オスマンがシャオロンの気に入っていたというバッチを持ってきてくれるそうなので首輪にでもつけようと思う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 791人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こはく - 尊いがすぎますね、尊4するところでした。と言うかしました。 (2023年3月21日 9時) (
レス) @page21 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)
何をするにも「ら」を言ってしまう人です - 初コメ失礼します!顔面手で押さえつけて天仰いでました!尊いｯｯｯｯｯｯ (2023年3月4日 23時) (レス) @page25 id: 3e8fde3e6c (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - んやぁ〜！！！可愛い！癒されます！！ (2023年3月4日 22時) (レス) @page23 id: 8d2f6f943b (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - 癒しです……顔の筋肉ゆるゆるになりながら読ませていただいてます、応援しています！！ (2023年3月4日 22時) (レス) @page23 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
白猫のテト - いつも楽しく読んでいます！主人公のgrさんに対する態度がすきです。 (2023年3月3日 16時) (レス) id: 8e42a39025 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：びとうぃーん。 | 作成日時：2023年2月28日 21時
